東寺の境内散策(西院、鎮守八幡宮、食堂編)

東寺 五重塔

新幹線で京都を通る時に見える、東寺の五重塔。

それを見ると「ああ、京都だ♪」となりませんか?^^
東寺の正式名称は教王護国寺

“教えの王、国を護る」という意味なんだそうです。
教王護国寺は、京都にある真言宗の総本山で、弘法大師 空海が真言密教を広めるために力を注いだ根本道場として栄えました。
世界遺産にも登録されています。

その歴史をざっとみてみると、平安時代、平安京に都を写した桓武天皇は、その入口である羅城門の東西に、国家鎮護の官寺をおく計画を建てました。

それが現在の東寺と、今は亡き西寺です。
(西寺は度重なる火災にあい、再興を望む声もなく、そのまま廃寺となりました。)

そして嵯峨天皇の代になって、そのうちの1つでまだ建設途中だった東寺を弘法大師空海に与えたんです。

そこから真言密教が広まり、幾多の戦乱や災害に見舞われながらも復興し、創建当時からずっと同じ場所で存在し続けています。
平安遷都以来、1200年以上の歴史のある東寺ですが、歴史を受け継いで現在も

  • 平安時代以来の修法・法会を厳修する根本道場
  • 京都での弘法大師信仰の中心地

という2つの大きな役割が見られます。

そして東寺の境内が盛り上がるのは毎月21日。
旧暦の3月21日(新暦では4月21日)が弘法大師の縁日ということで「弘法市」が開かれるんです。

かつて弘法大師空海の住房だった御影堂で報恩感謝の法要である「御影供」が行われるのですが、同時に1200~1300店ほどの露店が立ち並び、毎月20万人ほどの人が訪れるほど賑わっています^^

境内散策

東寺の境内は結構広いですが、東寺の公式サイトにわかりやすく境内の全体図が描かれています。
それを見ていくと回りやすいです^^

境内の案内 – 東寺公式サイト

東寺の正門とも言うべき南大門

東寺 南大門

1868年に焼失したのですが、1895年(明治28年)に平安遷都1100年を記念して、三十三間堂の西門を移築したものです。
重要文化財に指定されています。

南大門をくぐるとすぐ見えるのが、東寺の御本尊、薬師如来を祀っている「金堂」です。
しかし、柵がされていて、すぐには入れませんので後で紹介します^^;

東寺は境内散策は自由なのですが、金堂、講堂、五重塔は柵で囲まれていて、入るには拝観料が必要なんですね(御影堂、食堂の拝観は通年無料)。
詳しくは東寺の公式サイトに書かれています。
拝観のご案内 – 東寺公式サイト

南大門をくぐって、右側に見えるのが八島社
東寺建設以前からこの地に建っている地主神を祀っている社です。

弘法大師空海も、寺門造立成就、方位安全、法道繁栄を祈願したそうですよ^^
南大門をくぐって左側には、修行大師像があります。

東寺 修行大師像

修行大師像は南大門入口にあるので、まずはここで挨拶をしてから境内を参拝しに行く方が多いようです^^
その隣には鎮守八幡宮あります。

東寺 鎮守八幡宮

810年、薬子の変の時に弘法大師が社を立てて八幡神を祀り、ここで嵯峨天皇勝利の祈祷をしたことに始まるそうです。
本尊は八幡三神像で、僧形八幡神像と女神像2体を安置しているそうです。

南北朝時代には足利尊氏が東寺に陣をおいたそうですが、その時に鎮守八幡宮から神矢が飛んできて、この戦いに勝利したんだそうです。
それ以来、足利幕府は東寺を保護するようになったそうです。

さらにその隣には灌頂院(かんじょういん)があります。

普段は閉ざされていて中が見えず、入ることもできないので人通りがありませんが、ここでは毎年正月には秘伝の仏法を伝授して阿闍梨の職位を授ける儀式「伝法灌頂」、そして正月八日から七日間は、東寺最大の行事で天皇陛下の御衣を借りて国家安泰・五穀豊穣を祈願する御七日御修法(ごしちにちのみちほ)が行われます。

そして、一般の人が唯一入れる日が弘法大師の命日である4月21日。

この日は正御影供(しょうみえいく)の法要が行われ、灌頂院内の閼伽井(あかい)に絵馬が掲げられ、公開されます。
見れる日がかなり限られていますが、私はなんとか見ることができました!
1年に1度のみ公開!東寺・灌頂院の絵馬を見に行きました。

灌頂院から北に向かうと、“西院”と呼ばれるエリアの入口が見えてきます。

東寺 西院入口

このエリアには毘沙門堂、御影堂(大師堂)、大日堂、大黒堂があり、弘法大師 空海が住房としていた場所です。
まずは毘沙門堂

東寺 毘沙門堂

日本最古の七福神巡りと言われている「都七福神」の一ヶ所で、兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)が御本尊です。

元々は王城鎮護の役目を果たしていましたが、今は財宝と福徳の神様とされています。
国宝でもある兜跋毘沙門天像は、平将門の乱の時に、都の守護神として平安京の入口である羅城門の楼上に安置していたものです。
台風で羅城門が倒壊した時に東寺に移されました。

像自体は現在は宝物館に安置されていて、春と秋の特別公開の時に拝観することができます。
毘沙門堂の横には、病に悩む人にはありがたい、こんなものもあります。

東寺 尊勝陀羅尼の碑 東寺 天降石

左の亀の像は「尊勝陀羅尼の碑」と言って、亀のように見えますが実は亀ではなく、中国の想像上の動物、“ひいき”という竜の子なんだそうです。

重い荷物を背負うのを好んでいるので、石塔を背負っているんですね^^
この周囲を回りながら亀の頭や手足などを撫でて、その掌で自分の患部をさすると万病に効くそうです^^

きちんと信仰している方は「万病ぬぐい」というやり方でやるそうです。
御影堂にある「万病ぬぐいの布」で”ひいき”を擦り、自身の患部を擦ります。

傷病が治ったり、効果が薄くなったと感じたら、後方にある布納めの棒に結んで納めるそうです。
右の写真の石は「天降石」と言って、古くからこの地にあったそうです。
こちらも石を撫でた手で体の悪いところをさすると病が治るそうです^^

毘沙門堂の斜め向かいには御影堂があります。

大師堂とも言われていて、ここが弘法大師が住房にして東寺の建設に力を尽くした場所です。
ここは1つの建物で前堂と後堂に分かれていて前にも後ろにも参拝する場所があって、毘沙門堂側から見えるのは後堂です。

東寺 御影堂 東寺 御影堂

前堂には弘法大師坐像が祀られていて、後堂には秘仏であり、大師の不動明王坐像が祀られています。

不動明王は大師の念持仏で、ご入定で高野山に向かう際、不動明王が東寺の西側の門の蓮華門(現在通行は不可)まで見送られたという伝説が残っています。
(その時不動明王の足跡に蓮の花が咲いたので”蓮華門”と呼ばれるようになったそうです。)

不動明王坐像は、平安時代末期から一切御開帳がないので、残念ながら拝観することはできません。
しかし、厚い信仰を集めていることもあって、正月と毎月21日には護摩供養が行われます。

一方、前堂にある弘法大師坐像は毎朝6時からの生身供の時に御開帳され、毎月21日の御影供では終日御開帳されています。
それ以外の時間は見れませんが、御影堂は一般に開かれていて、靴を脱いで中に入り、正座して拝める東寺唯一のところなので、境内散策の一休みを兼ねて参拝する方も多いそうです^^

西院の中でも一番西側には、三面大黒天を祀る大黒堂があります。

東寺 三面大黒天

三面大黒天は、大黒天、毘沙門天、弁財天の三体の天神が合体した、お大師様作の像です。

  • 大黒天・・・大地の神様。大地は糧を表し、土は槌で表され、それを振ると福寿円満が訪れる。
  • 毘沙門天・・・四天王の北方の守護神。財宝を司る神。
  • 弁財天・・・河の神で、弁舌、音楽、技芸上達の神。

ここでは、この三尊のご利益が一度に授かるそうです。
本尊の三面大黒天像は残念ながら拝観できないようです^^;

西院の北側、御影堂の向かいには大日堂があります。

東寺 大日堂

大日堂は江戸時代に建てられた、東寺の中では比較的新しいお堂で、御影堂の礼拝堂として建てられたものです。

昔の御影堂は、今のように開かれたお堂ではなく、大日堂から拝むものだったんですね。
その後明示になって、平安京での最初の天皇である、桓武天皇の追福の為の尊牌堂となり、歴代天皇のお位牌を安置するようになりました。

そして現在は、東寺信徒の永代供養の位牌を祀っており、各家先祖や故人の方の回向(えこう)を行う専用のお堂になっています。
堂内には、修験道の開祖、役小角(えんのおづぬ)作といわれている胎蔵界大日如来も祀られているそうですよ^^

西院を出て、境内中央に行くと、食堂(じきどう)があります。

東寺 食堂(じきどう)

東寺の中心の「金堂・講堂・食堂」の順に大伽藍が真っすぐに配置されています。
この配置は「仏・法・僧」の順に並べていて、その配置自体が大切な教えを示しているんです。

  • 金堂・・・本尊(仏)
  • 講堂・・・密教の教え(法)
  • 食堂・・・生活の中で実践の修業を見出す(僧)

です。
金堂で仏に出会い、講堂で法に出会い、食堂で僧に出会うということです。

仏になろうと良い教えを聞いて努力・実践する、これが菩薩への道なわけですが、お堂の配置は菩薩になるための道筋をなぞらえているんだそうです。

「食」というのは、「食事をする」ということだけでなく、必要な知識を取り込んだり、感性を養うことも「食」と言います。

良い音楽を聴いたら耳の食事、美しい絵を見たら目の食事なわけですね^^

聞いた教えは実践しなければ意味がないわけですが、同じように教えを聞いて実践しようとしている僧達と出会い、切磋琢磨して実践しよう、という意味が込められているようです。

食堂の中には本尊の十一面観音菩薩と観音様をお守りする四天王が祀られています。
元々の本尊は千手観音菩薩だったようですが、昭和5年の火災で焼損。
千手観音菩薩は修復後、宝物館に安置されています。

四天王像も焼損していますが、焼損した時の状態のまま、食堂に置かれていました。
食堂内は撮影禁止なので、写真はありませんm(_ _)m
(3mほどの高さがあって圧巻ですが、焼損で手がなかったり、結構痛々しいです^^;)

東寺は数々の巡礼の札所になっていますが、食堂内には納経所があって、東寺で頂ける御朱印は全てここで頂けます。

その種類はなんと9種類!
多いので一度に貰うのも大変かもしれません^^;

東寺オリジナルの納経帳や東寺が札所になっている各霊場の専用納経帳なども販売されています。
多いので詳しくは別記事で紹介しています。

東寺の納経印

食堂から東に向かうと、金堂、講堂、五重塔の拝観受付入口があります。
有料拝観内の散策記事は別で書きました⇒東寺の境内散策(金堂・講堂・五重塔編)

ここからは、中に入らずとも遠目で五重塔が見えますし、すぐそこには綺麗に整えられた不二桜があって、カメラで一緒にとらえることが出来るので、桜の季節にはカメラを構える人で賑わいます^^

東寺 五重塔

これだけでもかなり五重塔を堪能できますね^^
五重塔周りの桜に関してはこちらで紹介しています♪
東寺の五重の塔と不二桜は絵になります

金光明四天王教王護国寺秘密伝法院のアクセス情報

正式名称 金光明四天王教王護国寺秘密伝法院
別称
  • 東寺
  • 教王護国寺
TEL 075-691-3325
住所 京都市南区九条町1
開門時間 【開門時間】
5:00~17:30(3月20日~9月19日)
5:00~16:30(9月20日~3月19日)

【拝観時間】
8:30~17:30 17:00受付終了(3月20日~9月19日)
8:30~16:30 16:00受付終了(9月20日~3月19日)
電車・バス
  • JR 京都駅「八条口」下車 徒歩15分
  • 近鉄 東寺駅下車 徒歩10分
  • 阪急 四条大宮駅より市バス 18系統(大宮通 久我石原町ゆき)、71系統(東寺 京都駅八条口アバンティ前ゆき)、207系統(九条大宮・九条車庫ゆき)で5停留所目 「東寺東門前」下車(乗車時間 約16分)
  • 京阪 祇園四条駅より市バス、207系統(反時計回り/九条大宮・九条車庫ゆき)で11停留所目、「東寺東門前」下車(乗車時間約25分)
  • 阪急 河原町駅 「四条河原町」から市バス207系統(反時計回り/九条大宮・九条車庫ゆき)で11停留所目、「東寺東門前」下車(乗車時間約25分)
駐車場
  • 自家用車・タクシー:600円(1/1~1/5 1,000円) 2時間以降は1時間ごとに+300円
  • 大型バス:2,000円 (1/1~1/5 3,000円)
  • バイク:200円 2時間以降は1時間ごとに+100円
拝観料 境内無料
金堂・講堂・五重塔は有料(季節により変動)
五重塔初層部・観智院・宝物館は定められた特別公開や特別参拝の会期中のみ
特別公開・注目の祭・イベント等 「京の冬の旅」特別拝観
新春特別拝観
春季特別公開
夜桜ライトアップ
秋季特別公開
御朱印情報
  • 真言宗十八本山(弘法大師)
  • 京都十三仏霊場第12番(大日如来)
  • 洛陽三十三観音第23番(十一面観音菩薩)
  • 西国愛染十七霊場第8番(愛染明王)
  • 都七福神(毘沙門天)
  • 金堂(薬師如来)
  • 御影堂(不動明王)
  • 観智院(虚空蔵菩薩)
  • 鎮守八幡宮(八幡大菩薩)
公式サイト http://www.toji.or.jp/

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Wasso ワッソ

  • 営業時間:月~日、祝日、祝前日: 11:30~翌0:00 (料理L.O. 23:00 ドリンクL.O. 23:00)
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  • 京都駅 徒歩5分/近鉄京都線 京都駅 徒歩5分/ヨドバシカメラ京都 徒歩5分

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