東寺 仏法僧

東寺の境内の中心に縦一列に配置されている「金堂」、「講堂」、「食堂」。
上の写真は、五重塔側から見た、三堂の並びです(桜や緑で見えにくいですが^^;)。

この並びは、「仏法僧」と言って、菩薩になるための道「菩薩道」を示しています。

  • 金堂・・・本尊(仏)
  • 講堂・・・密教の教え(法)
  • 食堂・・・生活の中で実践の修業を見出す(僧)

ということで、金堂で仏に出会い、法堂で教えに出会い、食堂で僧に出会い、同じ志を持った僧の仲間と切磋琢磨して実践していこうということですね^^

「金堂」と「講堂」には東寺の中でも大切な仏像が祀られているのですが、ここから先は、五重塔、庭園と合わせて拝観料が必要です。
特に講堂は、他の寺にはない、空海作の立体曼陀羅があって必見です^^
堂内の撮影もNGなのですが、パンフレットの写真などで合わせて紹介します。

境内散策

拝観料を支払って有料拝観の境内の中に入ると、不二桜がお出迎え^^
(外からも見えますが^^;)

桜の季節は非常にキレイです♪

東寺 不二桜

東寺の南東には五重塔がありますが、桜と五重塔の組合せはどこからみても絵になるので、その辺に関してはこちらで記事にしています^^
東寺の五重の塔と不二桜は絵になります

というわけでこちらでは通年で見られるような境内を紹介すると、まずは庭園から池ごしに見える五重塔。

東寺 五重塔

写真だと、逆光で見えにくいですね^^;
五重塔自体も綺麗ですが、池に写る五重塔も綺麗です^^

池には鳥や亀がいて、亀は動きもせず時間が止まったようにじっとしています^^
五重塔の近くまで行くと、園内にある販売店の方からお茶を頂きました♪

東寺 池 東寺 五重塔

五重塔の初層の屋根の部分を見ると、邪鬼が塔を持ちあげているのが見えます。

五重塔 邪鬼

四方に邪鬼がいますが、それぞれ顔や仕草が違います^^

五重塔が出来たのは、弘法大師が亡くなって50年後です。
大師がいる頃から造営中でしたが、財政難や人手不足などもあってかなり時間がかかったんですね^^

そして、落雷や地震、火災などの災害で4度消失していて、今のものは5代目。
徳川家光の寄進(1644年)によるものです。

内部には、真言八祖像、阿弥陀など四如来坐像と諸菩薩立像があります。
本尊の大日如来像はありませんが、それは中央心柱を大日如来に見立てているためなんだとか。

そして心柱の基部には弘法大師が唐から持ち帰った仏舎利が納入されているそうです。
通年拝観できる金堂、講堂と違って、五重塔の拝観は、特別公開(初層のみ)の時にしか見れません。

特別公開は、正月あたりや春、秋に行われているので、拝観したい場合は拝観できるかどうかきちんと確認した方が良いでしょう。

次は金堂です。

東寺 金堂

金堂には薬師三尊像が祀られています。
撮影は禁止です^^;

東寺 薬師三尊像
(画像:パンフレットより)

この薬師如来が東寺の本尊なのですが、真言宗なのに薬師如来が本尊って不思議ですよね?^^
それは、東寺は空海が一から建設したわけではないからです。

平安京初代の天皇である桓武天皇の時代には金堂は既に造られていて、薬師如来を本尊として完成していたんです。

その時代、薬師如来は政治的犠牲者の怨霊の鎮魂というのが最も重要な時代で、薬師如来はそれに一番力を発揮する仏だったんです。
金堂は既に完成していたので、空海が東寺の建設で一番力を注ぎ、第二の金堂と位置付けで、真言密教思想を表現する場としたのが講堂です。

東寺 講堂

この中には東寺にしかない立体曼陀羅があります。

東寺 立体曼陀羅
(画像:パンフレットより)

言葉では伝えきれない密教の教えを現したのが曼荼羅ですが、よりリアルに伝えるために空海が作ったのがこの立体曼陀羅です。

大日如来を中心に五智如来、如来の左右に五大菩薩、五大明王、須弥壇の四方には四天王、梵天、帝釈天が配置され、合計21尊の仏像が安置されています。
入るとヒンヤリとして厳粛な空気感が漂います^^

これを平面にすると、もちろん1枚の絵に描かれた曼荼羅になります。
この時代から3D化してたわけですね^^;

ちなみに講堂にある不動明王は、不動明王の本家ともいうべき仏像なんだそうです。


東寺の金堂と講堂は、ぜひその場の空気感を味わって欲しいですね^^
御影堂などは別記事で書いています。

東寺の境内散策(西院・鎮守八幡宮・食堂編)