こんぴらさんの参道は785段もの長い石段になっていて、上るのに苦労される方もたくさんおられるかと思います。
でも、500段目に嬉しいご褒美があります。
それが、東京・銀座の老舗西洋料理店「資生堂パーラー」がサービスを提供するカフェ&レストラン「神椿」。
資生堂パーラーが提供するカフェ&レストランは、なんと西日本でここだけなんです!
境内に資生堂パーラーがあるなんて、珍しいですね^^
こんぴらさんに詣でるならぜひ行っておきたいところです。
私は今回、前から食べたかった神椿のパフェを食べに行きました。
なぜ資生堂パーラーがこんぴらさん境内にあるの?その理由
東京で有名なお店が西日本に進出するなら、まず考えるのは大阪が妥当ですよね。
百歩譲って、四国に進出するなら、高松あたりを考えてもよさそうです。
なぜ金刀比羅宮の境内なのでしょうか?
こんぴらさんには失礼なことですが、私はそう思っていました^^;
それにはこんな理由がありました。
まず、現在の神椿のある場所には、寛政9年(1797)に建てられた茶処があったのです。
最近になって老朽化が目立つようになっていたのですが、追い打ちをかけるように平成16年に台風の被害にあいました。
それで新しく建て替えることが検討されていたんです。
その際、建築のデザインを担当したのは、金刀比羅宮文化顧問を務めていた美術家の田窪恭治氏。
愛媛県生まれで、過去の建造物を文化的・芸術的観点から再生する活動をしている方です。
フランスのサン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂再生プロジェクトでは、フランス政府から芸術文化勲章を受賞した実績があります。
その田窪さんですが、そのフランスの礼拝堂再生事業などを通じて資生堂の歴代社長と親交があったのだそうです。
そこで、資生堂パーラーに協力をお願いしたところ、新茶処で資生堂パーラーがサービスを提供するということが実現したのだそうです。
実は資生堂の歴代社長は、香川県出身者が多いのです。
そういうこともありますから、こんぴらさんでカフェレストランを・・・とお願いされると協力的になるのもうなずけますね。
カフェとレストランに分かれている神椿の店内
神椿の店内です。
神椿は1Fがカフェ、B1Fがレストランになっています。
レストランに降りる階段の壁は、一が面白磁の壁画。
有田焼の磁器タイルで敷き詰められていて、青一色で植物の絵が描かれています。
この壁画を作ったのは、先ほども紹介した美術家の田窪氏。
この絵のモチーフになっているのは、こんぴらさんの境内に咲くヤブツバキなのだそうです。
資生堂の社章もツバキなので、それに合わせて描いたのでしょうね^^
よく見ると、ツバキらしい花を見つけることができます。
入り口には東京の資生堂パーラーでも売られているお菓子などが置かれています。
もちろん神椿でも購入することができます♪
外の景色も気持ち良いです。
人気の神椿パフェと季節のパフェを注文しました
神椿のカフェはセルフサービスになっています。
注文しに行って会計を済ませ、商品が仕上がったら自分で席に運びます。
今回は、来る前からパフェが美味しいと聞いていて、それを食べてみたいと思っていたので、迷わず注文。
季節のパフェ(1,200円)と定番人気の「神椿パフェ」(900円)の2種類があったので、2人で1つずつ注文しました。
まずは8月の季節のパフェ「香川県産完熟桃のパフェ」。
桃が贅沢に飾られていて、そこに桃のシャーベット、桃のゼリー、マカロンなどが乗っています。
見た目もバッチリですね^^
桃の香りに癒されながら、シャーベットでさっぱり♪
マカロンもそれだけで美味しい♪
中まで食べていくとカスタードアイスクリームが。
1,200円ですが食べる価値ありの逸品です。
そしてこちらは定番の人気商品「神椿パフェ」。
(茶色い三角の形をしたお菓子「チュイール」が隠れた写真を撮ってしまいました。上の2つ並べた写真には写っていますのでご確認ください^^;)
こちらもこれでもかと1つ1つ妥協のない美味しい素材が散りばめられています。
敷き詰めたあんこの上には、抹茶アイス、香川特産の「小原紅早生みかんのコンポート」、わらび餅(きなこと抹茶の2種)。
クリームについている緑やピンクの丸いものは、讃岐の伝統菓子「おいり」。
和三盆のお菓子です。
そして上にささっている茶色い焼き菓子は、地元の醤油風味の「チュイール」。
これもアイスに合うんですよね^^
あんこの下には寒天や白玉、そして和三盆の「シュトロイゼル」なども隠れています。
1つ1つ食べても美味しのですが、スプーンでどこを切り取って食べても絶妙なバランス!
私は普段、パフェを注文することはないのですが、これはまた食べたいと思いました^^
季節のパフェと定番のパフェ、どちらも美味しいので悩みますね^^;
神椿へのアクセス・駐車場について
神椿は石段500段目にあって、美味しそうだけど行くのは大変・・・と思っている方もいるかもしれませんね。
でも実は、神椿のそばまで行ける駐車場があるんです!
これはうれしいですね^^
行き方ですが、下の地図のように行くことができます。
(※カーナビでは狭い道を指定される場合があるようですので、ご注意ください。)
地図上では「金比羅宮 牛屋口 坂本龍馬像」が目的地になってしまったのですが、 それはこの先が神椿専用車道になっていて、Googleマップでの案内が表示できなかったからです。
申し訳ありません^^;
でも竜馬像まで行けば、すぐ近くに神椿への案内板があります。
それに従えば駐車場までいけますので、まずは竜馬像を目指してください。
神椿専用車道は車一台分の狭い道なのですが、信号で交互通行になっています。
駐車場は普通車で約20台停められます。
無料です。
神椿はこんぴらさんの500段上った地点にあるので、こんぴらさんの参拝も行きやすいんですよね。
結構裏技な行き方なのですが、やはりここはモラルの問題があります。
ここは神椿のカフェ、レストランを利用する方専用の駐車場です。
駐車のみの方は固くお断りしているそうです。
神椿を利用する場合に限り、停めるようにしましょう。
また、バス、タクシー等で乗降のみでの駐車場利用もご遠慮願っているとのこと。
そのあたりは、神椿の公式サイトにも載っていますので、ご覧ください。
ちなみに、カフェやレストランを利用するのなら、参拝に行ってもOKのようです。
ただ、それも利用状況によって変わる可能性があります。
行かれる前に公式サイトをご確認下さい。
残念ながら神椿の駐車場に停められなかった・・・という方は、ふもとにある有料の民間駐車場になりますが、こちらにオススメの駐車場をまとめました。
参考にしてみてください。