熊野本宮大社

熊野本宮大社は、熊野速玉大社、熊野那智大社と合わせて熊野三山の一つに数えられています。
熊野三山は2004年に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素の一部として登録されました。

今回は、熊野本宮大社に車でのアクセス、電車・バスを乗り継いでのアクセスの仕方、駐車場の情報を紹介しますが、熊野本宮大社は山深いところにあるので、電車が通っておらず、アクセスは少し不便です。
なので、基本的には車で行くことをおすすめします。

車で行くなら、熊野本宮大社だけでなく、熊野三山全てを日帰りで回ることも可能です。
車を持っていない方は、レンタカーを利用することも考えてみてくださいね^^

タイムズなどでは、オンラインで予約することもできます。

熊野本宮大社の歴史や見どころなどは、下のリンク先をご覧ください。

熊野本宮大社に車でアクセス

大阪から行く場合は、阪和道から和歌山市を経由していくパターンと、西名阪から奈良の五條市、十津川村を経由していくパターンがあります。

【大阪から】車でアクセス(奈良・五條市経由)

大阪市内から奈良方面を経由して熊野に行く場合、五條市、十津川村を経由して行きます。
阪和道から和歌山市内を経由して行くよりも20分くらい早く到着します。

しかも、京奈和自動車道が現在無料区間になっていますし、高速料金が安いのもメリットです。

ただし、五條市から先に続く国道168号線は山道になります。
道は整備はされていますが、くねくね道が多いですし、見通しが悪い場所も結構あります。
運転に慣れている方でも疲れが溜まるかもしれません。

1時間以上は山道を進むことになりますので、この道から行く場合は気を付けて行くようにしましょう。

アクセスの詳細です。

  1. 大阪市内からは、西名阪自動車道・南阪奈道を利用し、そのまま真っすぐ行きます。途中、24号線(左側)に降りる標識が出てくるので、そこから降ります。
  2. 斜め右方向に曲がり、新堂ランプを右折、国道24号線に入ります(右車線)。
  3. 国道24号線に入るとすぐ右側の道から京奈和自動車道に入り、和歌山・五條方面に向かいます。
  4. 五條ICで降り、五條インターチェンジ前で右折、310号線、国道168号線を進み、熊野本宮大社に到着します。

【大阪から】車でアクセス(和歌山市経由)

大阪市内から和歌山市内方面を経由して熊野にいく場合、最寄りのICは紀勢自動車道「上富田」ICです。
といっても、ICを降りて、すぐに熊野本宮大社・・・ということはありません。
熊野古道の中辺地から1時間くらいかけていくことになります。

道は整っていますので、心配いりません。

  1. 阪和自動車道⇒紀勢自動車道と進み、上富田ICで降りて右折、42号線に入ります。
  2. 42号線を約5分、「岩崎」の交差点を左折し、311号線に入ります。
  3. 国道311号線を真っすぐ行き、「本宮」のT字路で左に曲がり、168号線に入ります。
  4. 168号線をまっすぐ行くと到着です。

【名古屋・三重方面から】車でアクセス

名古屋方面から熊野本宮大社に行く場合、最寄りのICは、熊野尾鷲道路の「熊野大迫」ICです。
ここから先は、約50分くらい下道を行くことになります。

  1. 東名阪自動車道⇒伊勢自動車道⇒紀勢自動車道⇒熊野尾鷲道路と進み、熊野大迫ICで降りて左折、42号線に入ります。
  2. 42・311号線を進むこと約5分、立石南交差点を右折します。
  3. 311号線を進むこと約40分、熊野川を渡った先のT字路を右折し、168号線に入ります。
  4. 168号線を進み、本宮のT字路を左折、そのまま真っすぐ行くと到着です。

【熊野那智大社から】車でアクセス

熊野那智大社から熊野本宮大社に車で行く場合、およそ1時間ほどかかります。
新宮市経由でぐるっと回るルートしかないからです。

それでも、電車はおろか、直通バスもないので、車でこのルートからのアクセスが最短距離・最短時間になります。
なので、熊野三山を巡るなら、途中で熊野速玉大社を参拝するのも良いかもしれません。

  • 熊野那智大社から46号線を南下して、「那智勝浦インター入り口」を右折。新宮方面に進みます。(料金は無料)
  • 橋本交差点を左折、168号線に入ります。
  • そのまま熊野川沿いをまっすぐ進むと、熊野本宮大社に到着します。

【熊野速玉大社から】車でアクセス

熊野速玉大社から熊野本宮大社に車で行く場合、およそ40分かかります。

  • 熊野速玉大社をでて、速玉大社前交差点を右折、42号線に入ります。
  • そのまま真っすぐ進み、橋本交差点を右折、168号線に入ります。
  • そのまま熊野川沿いをまっすぐ進むと、熊野本宮大社に到着します。

熊野本宮大社の駐車場について

熊野本宮大社近辺には駐車場がいくつかあります。

  • 熊野本宮大社 参拝者専用駐車場
  • 樹の里(お土産屋さん)の駐車場
  • 熊野本宮会館の駐車場

です。

まず、熊野本宮大社の参拝者専用駐車場は、

  • 瑞鳳殿(ずいほうでん)の隣
  • 河原の駐車場
  • 本殿近くの駐車場(2か所)

があります。
本殿近くの駐車場は、お身体の不自由な方専用ですので、瑞鳳殿の隣か河原の駐車場を利用することになります。

瑞鳳殿隣の駐車場はこちら。

停められる台数は15台ほどです。

河原の駐車場はこちら。

河川敷にあるのですが、こんな感じです。

熊野本宮大社 駐車場

とにかくたくさん停められそうです^^

次は、体の不自由な方専用の駐車場です。
駐車場は2か所あります。

1つ目の駐車場はこちら。

2つ目の駐車場は、本殿に一番近い場所。
1つ目の駐車場からさらに熊野本宮大社の境内に入っていきます。

地図で示しているように、いずれも熊野本宮大社の鳥居の横の道から行けますが、途中ですれ違いが厳しい道を通ることになります。
どちらも停められる台数が少ないので、158段の階段が登れない方以外はここに停めないようにしましょう。

樹の里(お土産屋さん)の駐車場は、瑞鳳殿 駐車場のすぐ隣です。

熊野本宮大社 樹の里 駐車場

瑞鳳殿の駐車場と繋がっているので、あまり区別がつかないかもしれません^^;
普通車なら40台ほど停められるので、便利な場所です。
ただし駐車場の利用は、樹の里の営業時間内(9時~17時)までです。

ギリギリの時間に大斎原に行かれる方、近隣で食事をされる方は要注意です。
その場合は、瑞鳳殿か河原の駐車場に停めるようにしましょう。

次は熊野本宮館の駐車場。
熊野本宮館は、熊野本宮大社の一の鳥居から道を挟んだ向かいにあります。

熊野本宮館には58台(大型バス2台含む)の駐車が可能です。
いずれも無料です。

熊野本宮大社に電車・バスでアクセス

熊野本宮大社の近くには駅はありませんので、公共交通機関を利用する場合は、バスで行くことになります。
バスの出発の拠点になっているのが、紀伊田辺駅と、新宮駅です。
そして「本宮大社前」のバス停で下車します。

大阪・京都・和歌山方面から来られる方は、紀伊田辺駅を、名古屋方面から来られる方は、新宮駅を利用すると良いでしょう。

【大阪方面から】電車・バスでアクセス

大阪方面から来られる方は、まずJRきのくに線「紀伊田辺」駅を目指します。

紀伊田辺駅からは、龍神バスの熊野本宮線「本宮大社・発心門王子方面行」(81系統)、もしくは明光バスの熊野古道線「新宮駅行」(91系統)に乗り、「本宮大社前」のバス停で下車します。

紀伊田辺駅発のバスの本数は現在のところ、龍神バスは1日5本、明光バスは1日2本しか出ていませんので、よく確認してから計画的に行くことをおすすめします。

大阪から紀伊田辺駅までは「特急くろしお」もしくは「高速バス」で行くことができます。

特急くろしおでアクセス(新大阪駅・天王寺駅 ⇒ 紀伊田辺駅)

特急「くろしお」は、新大阪駅、天王寺駅から乗ることができます。

料金やその他区間についてはこちらをご覧ください。
特急くろしお|主な区間のお値段

高速バスでアクセス(JR大阪駅・なんば ⇒ 紀伊田辺駅)

高速バスは、JR大阪駅、なんば(OCAT)から出ています。
降りる停留所名は「田辺駅前」です。
名前は田辺駅前ですが、紀伊田辺駅のロータリーが停留所になっています。

出発地の停留所の場所や時刻表、運賃などは以下のリンク先をご確認ください。
明光バス|大阪→白浜行き時刻表

【名古屋方面から】電車・バスでアクセス

名古屋方面から来られる方は、まずJR紀勢本線「新宮」駅を目指します。

名古屋駅から新宮駅までは、名古屋駅から出発する、特急「ワイドビュー南紀」、もしくは高速バスで行くことができます。

高速バスは、名古屋駅の名鉄バスセンターより、三重交通の名古屋南紀高速バスがでています。
降りる停留所は「三交新宮駅前」。
新宮駅のすぐ近くです。

名古屋南紀高速線|時刻表・運賃表

新宮駅からは、熊野御坊南海バスの川丈線「本宮大社行」(51・53番系統)、奈良交通バス「大和八木行」(302系統)、明光バスの熊野古道線「田辺駅・白浜温泉行」(90番系統)に乗り、「本宮大社前」のバス停で下車します。

【奈良方面から】バスでアクセス

奈良からは、大和八木駅(南口)から奈良交通の「八木新宮バス」(301系統)に乗り、直接「本宮大社前」に行くことができます。

八木新宮バスは、日本一距離の長い路線バスとして知られており、大和八木駅を出発し、新宮駅まで行きます。
帰りは302系統となります。

途中、イオンモール橿原北、高田市駅、近鉄御所駅、五條駅などを経由します。

【東京方面から】バスでアクセス

東京方面からは、三重交通、西武観光バスが共同運行する夜行高速バス「高速南紀勝浦線」と、明光バスと西武観光バスが共同運行する高速バス「ホワイトビーチシャトル」がでています。
乗車できる場所は、池袋、新宿、横浜、大宮です。

ただし、下車する停留所は異なっていて、高速南紀勝浦線は「三交新宮駅前」、ホワイトビーチシャトルは「田辺駅前」で下車します。

ホワイトビーチシャトルは、主に南紀白浜に行きたい方向けです。
到着駅の紀伊田辺駅からも熊野本宮大社まで行くバスはでていますが、熊野本宮大社の参拝がメインの場合は、時間的なことを考えて、高速南紀勝浦線の方をおすすめします。

高速南紀勝浦線や、ホワイトビーチシャトルは、日本旅行のサイトで空席照会や予約をすることができます。
詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
日本旅行|東京都発和歌山県行きの高速バス路線一覧

新宮駅に着いてからは、熊野御坊南海バスの川丈線「本宮大社行」(51・53番系統)、奈良交通バス「大和八木行」(302系統)、明光バスの熊野古道線「田辺駅・白浜温泉行」(90番系統)に乗り、「本宮大社前」のバス停で下車します。

【南紀白浜空港から】バスでアクセス

南紀白浜空港から熊野本宮大社まで行くには2通りあります。

  • 南紀白浜空港⇒紀伊田辺駅⇒熊野本宮大社
  • 南紀白浜空港⇒新宮駅⇒熊野本宮大社

の2パターン。

紀伊田辺駅を経由するパターンは、南紀白浜空港から、明光バスの「快速 熊野古道号」(91系統)、または同じく明光バスの路線バスで紀伊田辺駅まで行きます。
紀伊田辺駅からは、龍神バスの熊野本宮線「本宮大社・発心門王子方面行」(81系統)、もしくは明光バスの熊野古道線「新宮駅行」(91系統)に乗り、「本宮大社前」のバス停で下車します。

新宮駅を経由するパターンは、南紀白浜空港で新宮駅行のリムジンバスに乗ります。
新宮駅からは、熊野御坊南海バスの川丈線「本宮大社行」(51・53番系統)、奈良交通バス「大和八木行」(302系統)、明光バスの熊野古道線「田辺駅・白浜温泉行」(90番系統)に乗り、「本宮大社前」のバス停で下車します。

いずれにしても結構時間がかかりますので、車の運転ができる方は、レンタカーをおすすめします。
レンタカーだと、熊野本宮大社だけでなく、熊野三山の参拝も1日で可能です。

南紀白浜空港にはニッポンレンタカーが入っていて、じゃらんレンタカー経由で申し込むと、お得になる場合があります。
詳しくは下のリンク先をご覧ください。
じゃらんnet|ニッポンレンタカー 南紀白浜空港

【高野山から】バスでアクセス

春季と秋季限定で、高野山と熊野本宮大社を結ぶ「高野山・熊野」聖地巡礼バスが運行されています。

期間中は毎日運行していますが、1日1本のみで9:45分発なので、高野山の宿坊に泊まって、次の日に熊野に行きたい方におすすめです。

「高野山・熊野」聖地巡礼バスについて

【熊野那智大社から】電車・バスでアクセス

熊野那智大社から熊野本宮大社への直通バスはありません。
2度ほど乗り換えが必要です。

  • バス停「那智山」(那智観光センターの横)から、熊野御坊南海バス「紀伊勝浦方面行」(31系統)に乗り、那智駅で下車します。
  • JR紀勢本線 那智駅から、JR線、もしくは熊野御坊南海バス「新宮駅~紀伊勝浦駅間(新勝線)」(11・15・17・25系統)に乗り、新宮駅に行きます。
  • 新宮駅からは、熊野御坊南海バスの川丈線「本宮大社行」(51・53番系統)、奈良交通バス「大和八木行」(302系統)、明光バスの熊野古道線「田辺駅・白浜温泉行」(90番系統)に乗り、「本宮大社前」のバス停で下車します。

所要時間は、バスの乗り換えタイミングによりますが、バスの乗車時間だけで考えても2時間くらいはかかると思います。
熊野那智大社も熊野本宮大社も、じっくり堪能するなら時間がかかりますので、バス移動での観光を予定されている方は、どこかで宿泊を考えた方が良いでしょう。

【熊野速玉大社から】バスでアクセス

熊野速玉大社から熊野本宮大社まで行く路線バスは、熊野御坊南海バス・奈良交通バス・明光バスの3社が出しています。
熊野速玉大社から新宮駅まで戻るには徒歩15分ほどかかりますが、徒歩3分の場所にある停留所「速玉大社前」からも行けます。

「速玉大社前」のバス停までの行き方はこちら。

バス停からは、以下のどれかのバスに乗り、「本宮大社前」で下車します。


熊野本宮大社へのアクセスについて紹介しました。
熊野本宮大社の歴史や神様について、見どころなどは、こちらをご覧ください。