2017年の京都は、桜の満開と同時に雨の連続。
このままやむのを待つと桜も散ってしまうかもしれないと思い、東山に行ってみました。
もしかしたら雨の日ならではの魅力を発見するかもしれませんからね^^
今回のコースは、
インクライン⇒南禅寺⇒金戒光明寺⇒哲学の道
です。
開花状況が満開のところを狙って行ってみました。
インクライン
インクラインはやっぱり今年も人気です。
それもそのはず、両サイドの桜が密集していますし、線路と桜並木という雰囲気もまた良いんです♪
今は使われていない線路だからこそゆっくり堪能できる場所。
そして、道路よりも高めの場所にありますから、その雰囲気を邪魔する景色が周りにはありません。
今回訪れた時は雨だったのですが、それにもかかわらず、朝8時台でもたくさんの人がいました。
写真はなるべく人が少なめになるように撮っていますし、ここに載せるのはその中でも少なめのものを選んでいますが、それでもゼロで撮れることはありません。
インクラインは京都屈指の桜の名所ですね^^
私がいたほんの少しの間だけでも、中国人の新婚さんが3組ほどロケーションフォトを撮っていました。
今までは普通の観光客ばかりでしたが、中国ではこういうプランも販売されているのでしょうね。
南禅寺
禅宗が特に栄えた室町時代、「京都五山」・「鎌倉五山」といった禅宗寺院のランク付けがされていましたが、そんな中に両五山の上に別格扱いでおかれたのが南禅寺です。
殿堂入りのキングオブ禅宗寺院ですね^^
そして南禅寺といえば、有名なものの一つが大きな三門。
よく時代劇の撮影にも使われます。
歌舞伎の演目「楼門五三桐」で、石川五右衛門が、
「絶景かな、絶景かな。」
と言って満開の桜を見下ろす、というシーンがありますが、実は南禅寺にはそれほど密集した桜スポットはありません。
100本ほどの桜の木があるといわれていますが、境内が広いので、桜はところどころ。
そもそも、実際の石川五右衛門が南禅寺の三門に登ったという記録はないそうなんです^^;
作り話なんですね(≧▽≦)
(三門から見える景色そのものは絶景です♪)
それでも、三門から見える桜景色がどんなものか一応見たかったのですが、この日は霧が立っていて視界は不良、とても見渡せるような景色ではなさそうでしたので、止めました^^;
三門からまっすぐのところにある法堂。
法堂の天井には雲龍図があって、何年か前までは知る人ぞ知る、という感じだったのですが、今は看板が立てかけられていて、誰もが上を見上げるスポットになっていました。
しかもライトアップ付きで昔よりはっきり見えます。
そして私が訪れたのは4月8日。
お釈迦様の誕生日です。
この日は釈迦の誕生仏を祀って、甘茶をかける、という習慣があるのですが、南禅寺でも誕生仏が用意されていました。
金戒光明寺
南禅寺からそのまま北へ、そして哲学の道へ、というのが桜散策の定番コースなのですが、今回はあえて哲学の道への入り口から反対側へ。
金戒光明寺です。
「黒谷さん」と親しまれるこのお寺は、幕末に会津藩が京都守護職として本陣を置いた場所として有名です。
ここの桜スポットは、山門付近。
山門には、後小松天皇による「浄土真宗最初門」と書かれた勅額が掲げられているのですが、その額も桜で彩られています。
金戒光明寺は、比叡山から下りた法然上人がはじめて草庵を結んだ場所なんです。
「浄土真宗」と間違えそうですが「日本の浄土宗の真のはじまりの場所」という意味です。
ややこしいですね^^;
山門をくぐって階段を上ったところからは、桜と三門、そして京都市内が見渡せる景色。
普段は京都タワーまで見渡せるのですが、この日はあまり見えないのが残念でした^^;
桜と景色のマッチング、見たかったです。
そしてもう一つの桜スポットが、三重塔付近。
境内の中で少しだけ高いところに登ります。
その途中にいらっしゃる、五劫思惟阿弥陀仏の周りにも桜。
まだまだ考えがまとまらないご様子^^
ここの桜が見下ろせる場所まで登って振り返ると、先ほどの山門が別の角度から見ることができます。
しかもこの時期は桜とコラボ^^
後は視界が良好なら良かったのですが^^;
でも、景色だけなら三重塔の方まで登れば、もっと高いところから見渡すことができますよ♪
哲学の道
哲学の道の途中(よーじやカフェあたり)から南禅寺方面へ戻る道のりです。
哲学の道に入ってしばらくすると、結構な雨の量になってきたんですよね。
なので、撮れた写真は少ないのですが、満開の哲学の道はやっぱり見ごたえがありました^^
ただ、雨が降ると足元の道はぐしょぐしょ。
石畳の上を歩きたいのですが、反対側から来る人も多く、よけるのも大変です。
でも雨がひどくなる前にたくさん桜を見ることができたので、満足でした♪