京都宇治のあじさい寺 三室戸寺

三室戸寺 入口

京都・宇治にある、西国三十三所観音霊場10番札所、三室戸寺は、花の寺として有名です。
山号は明星山、本山修験宗の別格本山です。

5千坪の大庭園があり、桜、つつじ、しゃくなげ、あじさい、蓮、紅葉と、四季を通じて見どころ満載のお寺で、特にあじさいの季節は京阪宇治駅とJR宇治駅から「あじさい号」という臨時のバスも出るほど観光客で賑わいます。

三室戸寺は光仁天皇勅願の精舎でもあります。

宝亀元年(770年)、毎夜金色の霊光が宮中にさし込むのを見て、霊光の源を調べさせたところ、宇治川の支流の志津川の渓流を登ったところで千手観世音菩薩の尊像が現われたそうです。
最初は尊像を宮中に迎えましたが、その後行表禅師を招き、御室を尊像が発見された地の近くに移し、本尊として安置、「御室戸寺」と称しました。

その後、光仁、花山、白河三帝の離宮にもなったので、寺名の”御”の字を”三”に替え、「三室戸寺」と称するようになりました。

このように歴代天皇の崇敬を集めていましたが、度重なる火災などで現在の地に移りました。
三室戸寺は織田信長による寺領没収な度に合い、興亡盛衰を繰返していますが、上は皇室から下は広く庶民まで、私達の悩みの一切を必ずお救い下さる大慈大悲の観世音菩薩の信仰の中心として今でも多くの人に厚く崇敬されています。

このような由緒ある三室戸寺ですが、私もあじさいの季節でちょうど蓮が始まる頃に参拝してきました^^

境内散策

蛇体橋

三室戸寺の入口、拝観料を支払う前の場所ですが、その前にかかっている小さな橋は、実は巳年のパワースポット蛇体橋です。
(全体の写真を撮りたかったのですが、受付案内のおじさんがずっと立って動かなかったのでそのまま撮影^^;)

パワースポットになっている理由は、宇治民話にあるようです。
三室戸寺の公式サイトにそのお話があったので引用します。

宇治の三室戸寺には、参道の入り口に小さい橋がある。
名を蛇体橋というてな、なんでも雨の降る日には橋の裏側に、蛇の影が現れるのやそうな。

ずっと、昔のことや。山城の綺田(かばた)村に、三室戸の観音さまを信仰している心のやさしい娘がいた。
ある時、娘は村人が蟹(かに)を殺そうとしているのに出くわし、「魚の干物をあげるから、逃がしてやっておくれ」と頼んで、蟹を助けてやった。

さて、ある日のこと。その娘の父親が畑に行くと、蛇が蛙(かえる)を飲み込もうとしていた。

そこで父親は、「蛙を放してやりなさい。放したら、わしの娘をやるから。」と、蛇に言うたのや。
蛇はすぐに蛙を放し、やぶの中に消えていった。

その夜、蛇はりりしい若者に姿を変え、父親のところへやってきた。
「約束通り、娘をもらいにきたぞ。」
父親はびっくりぎょうてん。
「三日後に、来てくれ」 と、言い逃れをして蛇を帰したのや。
三日後、娘は戸をしっかり閉めて部屋に閉じこもると、三室戸の観音さまを念じながら、一心に観音経を唱えた。
恐ろしくて気が遠くなりそうなのを必死でこらえてな。

外で娘を待っていた若者は、ついにしびれを切らし、蛇の姿にもどると、尾で戸を打ち破った。
「観音さま!」
娘が叫んだとたん、たくさんの蟹がこつぜんと現れ、はさみをふり立てて蛇に切りかかった。
怒り狂う蛇を退治したのや。

翌日、娘は三室戸寺へお礼参りに、出かけた。
途中で雨が降りだし、三室戸寺についたころには、本降りになっていた。

娘が参道の橋を渡り、なにやら気配を感じて振りかえると、橋の上に蛇が横たわっていた。
蛇は悲しげな目で娘をじっと見つめると、橋の裏側にまわり、ふっと姿を消したのや。

雨が降る日には蛇の影が現れる。
いつしか人々は、この橋を蛇体橋と呼ぶようになったのや。

引用はここまで^^
その娘さんは、蛇を供養するために後日、蛇の姿をした『宇賀神』を奉納したと伝えられています。

入山料を支払い、しばらく道を進むとトップの写真の赤い山門があります。
そこからは三室戸寺自慢のあじさい園が高い位置から見ることができます。

三室戸寺 あじさい園

奥にあるのは本場宇治のお茶畑かな?と思ったら、どうやらツツジ園のようです^^;
ここから先60段ほどの石段を登ると本堂前に出ますが、登り切ったところでは「宇賀神」が鎮座しています。

宇賀神

宇賀神は蛇の体で頭は翁だったり女性だったり色々ありますが、人間と蛇が合体したような形をしています。

出自は不明らしいですが、宇迦之御魂神に由来すると言われていて、中世以降から穀霊神・福徳神として信仰されてきたようです。
宇迦之御魂神というと、伏見稲荷大社の主祭神にもなっていますね。

時々、弁財天と合体して、「宇賀弁財天」となって祀られている場合もあります。
三室戸寺で宇賀神が祀られているのは、先ほど紹介した蛇体橋の話に出てくる娘さんが奉納したのが関係あるのでしょうね^^

この宇賀神は、
耳を触れば福が来て、髭を撫でると健康長寿、しっぽをさすれば金運がつく

と説明が書かれていたので、多くの人が色々なところを触っていました^^
宇賀神の横には立派な手水舎があります。

手水舎 不動水

蓮の葉からこぼれるように水が落ちてきて、下にはお不動さんがいらっしゃいます。
水は「不動水」という霊泉なんだそうです。

そして本堂前には、蓮がたくさん♪

もう少しで開花というところでした^^

三室戸寺 本堂

お堂の前に蓮がたくさんあると、極楽浄土に来たような感じになりますね♪
本堂前にもたくさん人が並んでいます。

三室戸寺 本堂前

こんなにも人気の仏様なのか!と思ったら、原因はこれでした^^

三室戸寺 狛兎

本堂前に置かれている狛兎です。

宇治は古来には菟道(うじ)と称されていたこともありますし、仁徳天皇の弟、菟道稚郎子うじのわきいらつこが宇治に来た際、兎が道案内したとの伝承もあるくらい、宇治は兎に縁のある土地柄なんですね。

狛兎が球を抱いていますが、この球の中には卵型の石があって、その石を立てられれば昇運がつくといわれています。
だから人がたくさん並んでいたんですね^^

狛兎と対面しているのは”宝勝牛”という狛牛です。

三室戸寺 宝勝牛

口の中には石の玉があり、これを撫でると勝運がつくと言われている牛です。
天満宮とは関係ありません^^;

牛のお腹に穴が開いていますが、ここを覗くと牛の木像があります。
この木像にはエピソードがあるのですが、三室戸寺の公式サイトにマンガでわかりやすく説明されているのでリンクで紹介します^^

三室戸寺 牛の木像の話

石の玉は、このマンガで紹介されている牛玉に見立てているんでしょうね^^
元横綱の若乃花は平成10年の春場所直前にここで絵馬を奉納して見事優勝したそうです!

これも宝勝牛のお力でしょうか?
兄弟の手形も残っています。

若乃花 貴乃花 手形

お兄ちゃんの方が手が小さいんですね^^

本堂の横には、なでるとお金(鐘)がかえると言われている龍頭があります。

龍頭

この龍頭にはこんなエピソードがあります。
三室戸寺のサイトからの引用です。

槙島合戦のおり、当山の僧が足利義昭に 味方したため、伽藍は破壊され、梵鐘も没収される事となりました。
鐘は秀吉の部将、増田長盛の手に移り龍頭のみ切り取られ、床の置物とされた。

ところがたちまち病に伏せる事となったので、長盛はこれを梵鐘破壊の 祟りと思い鐘を還そうとしたが、「破鐘、寺に無用」と当山の僧は受付ませんでした。
長盛は陳謝し病気平癒の祈祷を依頼すると、病気は癒え、毎年御供米百俵 おくるようになったという。
鐘も寺に還ったことから、この鐘の龍頭をなでると金(鐘)がかえると古来より伝えられています。

このような龍に関するエピソードですが、実は三室戸寺には辰年のパワースポットもあります!
それが三室戸寺の伽藍にある三頭の彫刻です。
一頭は本堂の真上にありました^^

三室戸寺 龍の彫刻

もう一頭は、手水舎の不動水の上にあったのを確認しています。
でも、最後のもう一頭が見つからないんですよね。どこにあるのでしょうか?^^;

いづれも蟇股に彫られているらしく、三頭みつければ昇運がつくといわれているそうです。

ヒントは蟇股ですね^^

本堂の隣には浄土真宗の祖、親鸞聖人の父である日野有範の墓とも伝えられている阿弥陀堂があります。

三室戸寺 阿弥陀堂

その横にある鐘楼はつくこともできます。

三室戸寺 鐘楼

鐘楼のすぐ横には、源氏物語51帖の「浮舟」にちなんだ古蹟があります。
浮舟は、愛に悩んで入水してしまった女性です。
宇治十帖の1つとなっています。

昔は浮舟社という社だったようですが、江戸時代に浮舟の供養塔になりました。
鐘楼の後ろには、遠くからでもよく見える三重塔があり、近くまで行くことができます。

三室戸寺 三十塔

本堂の裏側には、室町時代に作られた重要文化財の十八神社の本殿があります。

十八神社

この神社は、この場所に三室戸寺が建設される以前よりあった社で、大物主神、熊野樟日命、手力雄命の三柱を祀っていたのですが、三室戸寺が建設されるに当たって鎮護社となり、さらに十五柱の神を含祀、合計十八柱の神を合わせて”十八大明神”として祀ったので”十八神社”と呼ぶようになったそうです。

御朱印

三室戸寺で頂いた、西国三十三所10番の納経印です。

三室戸寺 御朱印

同じく西国三十三所10番の御詠歌です。

三室戸寺 御詠歌

「夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば 宇治の川瀬に 立つは白波」

と書かれています。
三室戸寺は数珠巡礼の霊場でもあります。

三室戸寺 数珠巡礼


最後にあじさい園でアジサイを堪能しましたが、名所と言われるだけあってその数に圧倒されますね^^

三室戸寺 アジサイ 三室戸寺 アジサイ

三室戸寺 アジサイ 三室戸寺 アジサイ

今度は紅葉の時にでも行ってみたいです^^

三室戸寺のアクセス情報

正式名称 三室戸寺
ご利益
  • 勝運祈願
  • 病気平癒
  • 金運
TEL 0774-21-2067
住所 京都府宇治市菟道滋賀谷21
開門時間 8時30分〜16時30分 ( 4月1日〜10月31日)
8時30分〜16時00分 (11月1日〜 3月31日)
電車・バス 京阪 三室戸駅下車、東へ徒歩15分
京滋バイパス宇治東ICより3分(※大阪方面からは、京滋バイパス宇治西ICを利用)
駐車場
  • 乗用車:500円
  • バス: 2000円
拝観料 大人500円
小人300円
特別公開・注目の祭・イベント等 毎月17日 宝物殿公開(300円)
公開開始時間 9:30/ 10:30/ 11:30/ 13:00/ 14:00/ 15:00
御朱印情報
  • 西国三十三所第十番札所 大悲殿
  • 浮舟古跡
  • 芭蕉の句
公式サイト http://www.mimurotoji.com/

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