和歌山県や三重県の熊野灘沿いの地域の郷土料理に「さんま寿司」があります。
元々は正月や祭りの時、祝いの席などで食べられていたそうです。

普通、秋にかけて獲れるさんまは、三陸沖など北方で獲れるさんまで、脂がのっているのが特徴です。
焼いて食べるとおいしいですよね^^

それに対して、さんま寿司で使われるさんまは、熊野灘で獲れるさんま。
三陸沖から寒流にのって南下して、12月から1月にかけて和歌山沖まで回遊してきたさんまを使います。
荒波にもまれて泳いでくるので身が引き締まっていて、脂が落ちているので、あっさりしているのが特徴です。

でも、さんま寿司は脂が少ない方が適しているのだとか。
脂がのっている方が美味しい焼き魚とは、味わい方が違うんですね。

そして、寿司は寿司でも、握り寿司ではなく、姿寿司やなれ寿司にして食べるのも特徴。

さんま寿司は、新宮市をはじめ、尾鷲市、熊野市、那智勝浦町などのお寿司屋さんや食堂で提供されているのですが、今回は、新宮駅前にある「徐福寿司」のさんま寿司を頂きました。

徐福寿司名物、さんまの姿寿司

徐福寿司 さんま寿司

こちらが徐福寿司のさんまの姿寿司。
頭と尾がちゃんとついていて、インパクトがありますね^^
それには理由があって、素材の鮮度を少しでも保つためなのです。

さんまを1ヵ月も塩漬けにした後、ユズやダイダイ酢に漬けたものを寿司飯にのせているそうです。

こだわりの一つは、さんまを「背開き」にしていること。

背開きは腹開きよりも手間がかかるのです。
腹骨を1本1本抜く手作業が発生するんですね。

でも、その手間を惜しまないことで、美味しい部分を残して美味しくいただけるのだとか。

そして、シャリもさんまと相性が良くなるように旨味とまろやかさを調整しているのも徐福寿司のこだわりの一つです。

というわけで、夕方に購入して次の日の朝、旅館でいただきました。

酸味は強めですが、そんなにキツさは感じません。
1ヵ月も塩漬けしているためか、旨味が凝縮しています。
そして、柑橘系の爽やかな香りがふわっと広がって、上品に仕上がっているんですよね。

クセがないので、いくらでも食べられそうな寿司でした^^

徐福寿司の詳細情報

徐福寿司は、昭和25年創業の老舗のお寿司屋さんです。
さんま寿司が看板商品なのですが、めはり寿司や、熊野牛のり巻き、昆布寿司なども人気です。

店舗は、徐福公園の裏門を出たところにある「徐福店」と、新宮駅のロータリーにある「駅前店」があります。

徐福店は持ち帰り専用で、主にさんま寿司、昆布寿司、特製玉子巻きを作っていて、電話予約で注文できます。
早朝 7:00から予約を受け付けているそうです。(木曜定休)

  • 注文受付時間:7:00~
  • 電話番号:0735-22-8893
  • 定休日:木曜

駅前店は、店内での飲食のほか、テイクアウトも可能なので、ここでお寿司を買って、駅弁にする人も多いそうです。
徐福熟成めはり寿司や、熊野牛のり巻きなどもいただくことができます。

  • 営業時間:10:00~17:00
  • 電話:0735-23-1313
  • 定休日:木曜

さらに、徐福寿司の公式サイトで通販も行っています。


熊野に訪れたら「めはり寿司」は食べておきたいですが、さんま寿司も捨てがたいですね^^
お店によってこだわりがあるようなので、食べ比べしてみても良いかもしれません。