泉涌寺 舎利殿

京都の泉涌寺で、12年に1度の舎利殿特別御開帳が行われていたので行ってきました!

泉涌寺の舎利殿は、お釈迦様のお口元付近の骨、「仏牙舎利」を安置するお堂で、お釈迦様の眠りを妨げないよう、通常は非公開なんです。
それが12年に1度、辰年の時のみ御開帳されます!
(平成24年度の一般公開は4月1日~4月30日まで。志納料500円。伽藍参拝料は別途)

舎利殿の天井には、1647年の狩野山雪作『蟠龍図(ばんりゅうず)』、通称「鳴き龍」が書かれています。
堂内で手を叩くと、龍が鳴くような不思議な残響音があることから「鳴龍」と呼ばれているんですね。


(撮影は禁止なので、画像は体験の時にもらった説明プリントから拝借しました^^)

実際に間近で見ると圧倒されます!

ただ、「鳴き龍」を体験するにはちょっとしたコツがいります。

普通に手を叩くだけだと手を叩いた音が多少跳ね返ってくるだけで、龍が鳴くような音は聞こえないんです。

「ホンマに鳴くの?」

と受付の人に言いながら首をかしげて帰っていくおじさんがいたので、残念だな~と思いましたね^^;
というわけで、コツを紹介します。

鳴き龍を鳴かせるコツ

うまく残響音を聞くには、このようなコツがあります。

  • 天井画の下(龍のしっぽや頭の下が良いかも)から天井画に向かって打つ
  • 障害物を周りに置かない(リュックも下ろしておく)
  • 出来るだけ周りに人がいない方が良い
  • 叩く音は出来るだけ大きく
  • 叩いた本人にだけ残響音が返ってくる(他人にはわからない)

泉涌寺の舎利殿は、コンサートホール等の基となる反響音を重視した造りになっています。
手を叩いた音は、上に行って下に行って、体の中を通り抜けるわけです。

そんな風に音を上手く反射させて自分の所に帰ってきたら残響音が聞こえるわけですから、手を叩く場所と出来るだけ障害物がないことが重要です。

周りに人がいたら音が分散・吸収されてしまいますし、自分の周りに荷物を置いていてもダメなんです。
参拝客が多いと難しいかもしれませんね^^;

そんな風に環境を整えてやっと残響音が返ってくるのですが、それが聞こえるのは叩いた本人だけです。
周りの人には普通に手を叩いている音にしか聞こえません^^;
(残響音が聞こえた人は大抵ニヤッとします^^)

それもそのはず、周りの人には手を叩いている人と同じように音が反射していませんからね^^
上手く残響音をキャッチできれば、体の中で音が上へ下へ、体を通り抜ける感覚を体験できますよ♪


日光東照宮にも鳴き龍があって、そちらは鈴のような音が鳴ります。
泉涌寺のものはもっと低い音なので、違いがあるんです。
他にも鳴き龍のいる神社仏閣はありますので、その違いを確かめてみるのも面白いかもしれませんね。