熊野本宮大社から車で10分ほどのところに、湯の峰温泉という温泉地区があります。
川湯温泉、渡瀬温泉と合わせて、本宮温泉郷と呼ばれている場所の一つです。
湯の峰温泉は開湯1800年!
日本最古の温泉とも言われていて、熊野詣をする者たちが熊野本宮大社に参詣する前に潔斎(身を清めること)する場として栄えました。
今でも4月15日に行われる本宮大社例大祭では、その前々日に湯の峰温泉で湯登神事を行い、そこで湯垢離潔斎が行われます。
このように熊野本宮大社とも関係する温泉街ですが、温泉が最初に噴出した場所が現在の東光寺の場所とされています。
本堂だけの小さなお寺ですが、ここの本尊の薬師如来は熊野七薬師の1つで湯胸薬師と呼ばれていて、湯の峰温泉という名前はここからきているんです。
伝承によると、このお薬師さんは湯口の湯の花が化石となってできたものだとか。
その高さは約3メートル。
ちょうど胸のあたりからお湯が出ていたので、湯胸薬師と呼ばれているんですね^^
なので湯胸薬師は通常のお寺で見れるような仏師が作ったものではありません。
このような仏像なのでぜひ拝観してみたいのですが、残念ながら秘仏^^;
公開されるのは毎年1月8日、湯峰八日薬師祭の本尊薬師如来開扉法要の時だけです。
湯の峰温泉は昔からものすごく薬効があるとされてきました。
薬師如来が出している温泉なのですから、霊験あらたかなお湯なんでしょうね^^
特に頭の病気には良いのだそうです。
湯の峰温泉を楽しんでみよう
湯の峰温泉は、日帰りで行っても結構楽しめるところがあります。
まず名物になっている、世界遺産の温泉つぼ湯ですね^^
川の中に小屋が建っていますが、この中につぼ湯があります。
1日に7回湯の色が変わるというお湯なのですが、このつぼ湯、中世の説経節で
死にかかっているのに、この湯の薬効で回復したというのですから、すごいです^^
30分の貸し切り制でグループで入れるのですが、中は狭いので2~3人しか入れません^^;
石鹸類の使用は禁止。
また、30分交代なので、並ぶこともあります。
休日は並ぶこともあるので、時間に余裕を持ってきた方がよいですね。
そしてもう1つのオススメは、湯筒で温泉卵作りです^^
つぼ湯のすぐ近くに、無料で使える湯筒があります。
ここで卵や野菜を茹でることができるんですね。
生卵や野菜は、近くのお店で売られています。
しかも、茹でてその場で食べられるように、網と殻入れの紙、塩までセットで用意してくれています^^
半熟に仕上げるにはなかなか難しいですが、それでも結構美味しいです♪
あと、東光寺の横には、10リットル100円で温泉水を持ち帰ることができる、汲み取り場があります。
タンクは自分で持ってきても良いですし、お店で850円くらいで販売していました。
これで料理使ったり、コーヒーを淹れたりすると美味しそうですね^^
私達は、帰りの日にタンクを買って持ち帰ろうと思っていましたが、その日はタンクを売っているお店が休みでした><
月曜日は休みのようで、その場合、卵も買えませんのでお気を付け下さい^^;
御朱印
最後に、東光寺の御朱印です。