泉涌寺塔頭 善能寺

泉涌寺の山内寺院、全能寺。
洛陽三十三所観音霊場十八番札所に指定されてる弘法大師 空海創建のお寺です。

泉涌寺道から泉涌寺に向かう途中、今熊野観音寺や来迎院に向かう道に曲がり、さらに宮内庁の事務所から来迎院に向かったところに入口があります。

元は八条油小路にあって、二階観音堂と呼ばれた平城天皇の勅願寺だったのですが、衰退や再建を繰り返し、1551年に泉涌寺の山内に移されました。

善能寺には屋根のラインが綺麗な宝形造りの「祥空殿」というお堂があります。

泉涌寺塔頭 善能寺

ここに洛陽三十三観音に指定されている聖観世音菩薩が安置されています。

祥空殿は昭和46年に北海道の山岳地に遭難したバンダイ号の遺族の一人が寄進したもので、バンダイ号をはじめとする航空殉難者の慰霊堂。
内部は本尊を取り囲むように位牌が並び、毎年6月に慰霊祭が営まれます。

また、境内には寂しく稲荷社が建っていますが、実はこの稲荷社日本で最初の稲荷社といわれ、開山した弘法大師が、当時出会った稲を背負った老翁の言葉に感激して祀った、という逸話を残しています。

泉涌寺塔頭 善能寺

全能寺は基本的に無人の小さなお寺なので、御朱印は泉涌寺の境内に入って(泉涌寺拝観料500円が必要)一番奥にある御座所の拝観受付で頂けます。

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