和歌山県立博物館 特別展「高野山開創と丹生都比売神社」に行きました。

和歌山県立博物館

平成27年4月25日(土)~6月7日(日)の間、和歌山県立博物館で特別展「高野山開創と丹生都比売神社―大師と聖地を結ぶ神々―」が行われています。

丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)は高野山の中腹、天野の里にある神社です。
全国にある丹生神社の総本社で、高野山とともに世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも含まれています。

平成27年は高野山開創1200周年の記念年ですが、丹生都比売神社は高野山の開創話をする上で欠かせない神社なんです。

丹生都比売神社に祀られている神様は、

  • 第一殿:丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)(丹生明神)
  • 第二殿:高野御子大神(たかのみこのおおかみ)(狩場明神)
  • 第三殿:大食都比売大神(おおげつひめのおおかみ)(気比明神)
  • 第四殿:市杵島比売大神(いちきしまひめのおおかみ)(厳島明神)

です。
その中で丹生明神と、その御子神である狩場明神が空海の高野山開創伝説に登場する神様です。

※ 高野山開創伝説に関しては、丹生都比売神社を訪れた時の記事に書きました。
空海に高野山を授けた女神を祀る 紀伊国一之宮 丹生都比売神社

こちらが特別展のリーフレット。

高野山開創と丹生都比売神社―大師と聖地を結ぶ神々―

構成はこのようになっています。

  1. 弘法大師空海と高野山の開創
  2. 丹生明神・高野明神と高野山 ―大師と聖地を結ぶ神々―
  3. 丹生高野四社明神の成立 ―神々の謎に迫る―
  4. 丹生都比売神社の社頭景観 ―遷宮舞楽曼荼羅供とともに―
  5. 特集展示 高野山と有田川流域の仏教文化

高野山開創の歴史を紐解く上で欠かせない内容ですね。
というわけで、勉強しに行ってきました^^

地主神から高野山の守護神へ!神仏習合の歴史が残る神社

丹生明神・狩場明神は元々、紀ノ川流域にあるかつらぎ町三谷から、九度山町慈尊院にかけての一帯に拠点を持っていた豪族、丹生氏の氏神でした。
高野山開創より古くから祀られているのですが、開創とともに高野山の守護神、という位置付けになっていきます。

高野山の壇上伽藍に祀られている神様も丹生・狩場両明神になっていますよね。

こういう重要な場所に祀っていることからも、空海が高野山を開創するにあたって丹生氏の力を借りていたであろう、ということは十分考えられます。

そして、高野山で祀られる神ともなると、やっぱり有名になります^^
実際、皇室の崇敬も厚く、延喜式では名神大社として扱われて朝廷から幣帛を受ける社となっています。
さらに丹生・狩場両明神共に、元暦二年(一一八四)に正一位という最上位の神階を頂いているそうです。(丹生文書より)

地主神からかなりの大躍進ですよね^^

こういう風に高野山と深く関わりのある丹生都比売神社は、神仏習合の要素がかなり色濃く出ているのですが、こういう神社では文化財を通してかつての信仰面をうかがい知ることができるわけです。

上で紹介したリーフレットに載っている立派な神像は丹生明神です。

こんなに綺麗に残っているのは見たことないというほど、立派な神像でした^^
丹生明神を確実に表した神像としては最古のものなのだそうです。

鎌倉時代初期に作られたと考えられていますので、像容のレベルが高いのも頷けます。
そして、レベルの高い像を作れる人に造像を依頼するということは、それだけ厚く信仰されていたということなのかもしれませんね。

この像は、見た目が立派、というだけでなく、調査面で興味深い話があるんです^^

丹生明神像は像高42.3cmの像ですが、他にも約24cmほどの同じ作風の像があります。

丹生都比売 神像
※画像:リーフレットより

木製の像が三体、銅製の像が二体です。

木製の像は、一番大きいものが丹生明神像、残り二体は丹生都比売神社 第三殿、第四殿の神、「気比明神」と「厳島明神」です。
三体の木製神像は、高野山の麓の三谷地区(かつらぎ町三谷)にある丹生酒殿神社に祀られていたものです。

木製と銅製それぞれの像、まるでそっくりですよね。

実は、これらの木製の神像は木型であって、この木型を元に銅製神像が鋳造されたと考えられています。
像を調査すると、丹生明神像を含め、三体の木製神像には、表面に土がこびりついていたのです。

では、銅製の神像は、元々どこに祀られていたのでしょう?

それはまだはっきりしていませんが、丹生都比売神社の本殿に祀られていたのでは?と考えられているんです。

丹生都比売神社が所有する古文書によると、現在の丹生都比売神社の御本殿には、鋳造された丹生明神の神像が祀られているそうです。
もちろん、宗教的な関係で、神職の方でさえもその像を確認することは許されないわけですが、その像の高さは1尺4寸(約42cm)と書かれていて、木製の丹生明神像と一致するわけです。

目の前にある銅製神像が、かつて丹生都比売神社の御神体だったのかと思うと、ゾクッとしてしまいました^^

ちなみに現在、三体の木製神像は三谷地区の三谷薬師堂に祀られ、二体の銅製神像は個人所有になっていますが、これは明治の神仏分離の影響です。
神像は神仏習合から生まれたものなので、神社から離されてしまったんですね。

それにしても、「個人蔵」というのがすごいところ。
どういう人が持っていたのか気になります^^;


この展覧会では、上で紹介した丹生明神像などのレプリカも置かれていました。
しかもそれは、触れるレプリカなんです!

見た目もそっくり♪
3Dプリンターで作ったそうです。

レプリカとはいえ、神像を素手で触るなんて畏れ多い気もしましたが、触ってみたいという気持ちもあるので、触ってみました。
素材はABS樹脂(プラスチック)製なので本物とは違います。
当たり前ですが、軽かったです(≧▽≦)

五感を使った面白い取り組み♪
こういう体験はなかなかできないですね。
子供も丹生都比売大神を身近に感じるようになるかもしれませんし、視覚障害者の方にも役立ちますね。

展覧会は、6月7日(日)までとなっています。
高野山を色々な角度から知る良い機会ですよ^^

和歌山県立博物館のアクセス情報

正式名称 和歌山県立博物館
TEL 073-436-8670
住所 和歌山市吹上1-4-14
開門時間 午前9時30分~午後5時
(入館は閉館の30分前まで)
定休日 月曜日(ただし祝日の場合は、その翌平日)・ 年末年始・臨時休館日(展示替え期間など)
電車・バス
  • JR和歌山駅からバス:西口・2番のりばから約10分、「県庁前」下車、徒歩約2分
  • 南海電鉄和歌山市駅からバス:9番・10番のりばから約7分、「県庁前」下車、徒歩2分
駐車場
  • 一般車90台収容(高さ制限2.6m)
  • 博物館利用の場合:始めの1時間が200円、以後30分ごとに100円追加。
  • 博物館を利用しない場合:始めの1時間が300円、以後30分ごとに100円追加。
公式サイト http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/

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