那智の滝崇拝から興った熊野三山のひとつ、熊野那智大社

熊野那智大社

熊野本宮大社、熊野速玉大社と並び、熊野三山の一角を担う熊野那智大社。
日本一の大きな那智の滝で有名ですね^^

那智大社はそもそも大滝を崇拝する自然信仰から始まったもので、初代天皇の神武天皇が、熊野の地に入った時に滝を見つけれられ、神として祀ったのが起源とされています。
古くは山岳修行の場となっていたので、滝の近くが信仰の場だったのですが、仁徳天皇の時代に、見晴らしの良い現在の場所に社殿が移されたそうです。

社殿も瀧も山の中にあるのですが、途中、お土産屋さん街があったり観光地化されていて、歩きやすくて飽きない場所になっています。
私達は、昔の人が山に登って参拝した雰囲気を味わうため、那智大社の駐車場ではなく、大門坂から登ってみました。

那智の原始林を通る石畳の道、大門坂

那智大社は山の中にあって、那智大社の境内から那智の滝まではちょっとだけ離れているんですよね^^;
なので、那智大社・青岸渡寺、那智の滝、門前のお土産屋さん街などを回ると、約2~3時間くらい歩くことになります。

幸いにも那智の滝入口からお土産屋さん街にかけて駐車場(有料)がいくつかあるので、そこに停めて参拝する人が多いのですが、もう少し時間と元気がある人には、那智山の麓の大門坂から登ってみるのもオススメです^^

大門坂

大門坂は熊野那智大社への旧参道なのですが、車で山上の駐車場まで行くとスルーしてしまいます。

でもここも熊野古道の一部で世界遺産となっている場所!
那智の原始林を通っていく気持ちの良い道なので、その雰囲気を味わっておかないと勿体ないです^^;

大門坂の入口には、振ケ瀬橋という橋があり、俗界と霊界の境目とされています。

振ケ瀬橋

この橋を渡ると大門坂になります。
原始林の入口で門番のようにそびえ立つ夫婦杉はとにかく大きいです!

大門坂 夫婦杉

大門坂 夫婦杉

そして大門坂はきれいな石畳の道になっていて、空気がキレイです♪

大門坂 石畳

石段は267段、約600m ほど、約30分くらいで登れますし、急勾配な階段はありません。
ちょっとした運動ですね^^

途中、熊野九十九王子の一つ、多富気王子(たふけおうじ)跡があります。

多富気王子跡

熊野詣の道には王子社と呼ばれる社が多数あって、熊野詣をする人達は王子社で休憩&祈りを捧げながら熊野に向かっていました。
ここもその一つで、那智大社に至るまでの最後の王子社です。

多富気王子は児宮(ちごのみや)とも呼ばれていて、今は那智大社の第一鳥居の横に移動されています。

途中、那智の滝や青岸渡寺の三重塔が遠くに見えたりして、まさに熊野詣の雰囲気を味わえる道になっています。

とはいえ、大門坂を登っても、参道から那智大社本殿までにはまだ200段くらいは階段がありますし、那智大社から滝の近くまでは15分くらい移動することになります。
それを踏まえたうえで、時間と元気のある方はぜひ一度は大門坂から登ってみることをお勧めします。
大門坂駐車場も無料です^^

テーマパークのようなネタがたくさん!熊野那智大社の境内

大門坂を登り、参道のお土産屋さん街も登ると、那智大社の第一鳥居が見えてきます。

熊野那智大社 第一鳥居

まだ階段がありますが、第二鳥居はすぐそこ。

熊野那智大社 第二鳥居

第二鳥居まで登るといよいよ拝殿までたどり着きます。

熊野那智大社 拝殿

大門坂から登ったこともあって、ここまで来るとやっとたどり着いたという達成感を味わえました^^

拝殿の奥には本殿が第一殿から第五殿まで横一列に並んでいます。
主祭神は、第四殿に祀られている熊野夫須美大神(くまのふすみおおかみ)

熊野速玉大社の熊野速玉男神がイザナギなら、こちらの熊野牟須美神はイザナミ。
神仏習合の考え方だと、熊野牟須美神は千手観音だとされています。

熊野三山(本宮、速玉、那智)には、それぞれ本殿がたくさんあって、熊野夫須美大神や熊野速玉男神など、12柱の神様(熊野十二所権現)を祀っているのですが、那智は特別にもう1柱、滝の神様である飛瀧権現(ひろうごんげん)を第一殿である瀧宮に祀っています。

つまり、熊野権現+飛瀧権現ということですね。

そういうわけで、ここでは一所多い「十三所権現」となっています。

ここで参拝をしてすぐにお隣の青岸渡寺にいかれる観光客は多いですが、ここの境内はそんなに広くないのに見どころ、体験どころがたくさんあります。

まずはジャンボおみくじ。

熊野那智大社 おみくじ

重くはないのですが、長さが133cmもあるので、大人でも両手じゃないと持てないサイズ。

熊野那智大社 おみくじ

これは、高さ133mの那智の滝にちなんで作られているのだそうです。
内容は普通のおみくじと同じですが、ちょっとだけ引く時の面白さがありますね^^
1回100円です。

御本殿のお隣、八社殿の前には、日本の神話で神武遠征に出てくる八咫烏(やたがらす)の像があります。

熊野那智大社 八咫烏

八咫烏は神様の遣いとされていて、3本の足が特徴。
古事記では、熊野にたどり着いた神武天皇を八咫烏が案内して、大和の国に連れていったとされています。
熊野三山でも色々なところでシンボルとして使われていますね^^

熊野那智大社 八咫烏

そしてそれぞれで描き方が違いますし、境内にも色々な所に描かれています。
熊野三山に来たら、どこに八咫烏がいるか探してみるのも面白いです。

この像は、下のポストのようなものの背が高いのですが、本当に3本足なのか確かめようと思い、思いっきり背伸びして写真を撮ってみました。

熊野那智大社 八咫烏

間違いありません!八咫烏でした(≧▽≦)拝んでおきましょう。
あと、社務所にはかわいい八咫烏のおみくじもありますよ♪

熊野那智大社 八咫烏みくじ

八社殿の隣には、宝物殿があります。

熊野那智大社 宝物殿

こちらは入館料300円が必要です。
そんなに広くありませんので、所要時間は15分~30分くらい。

まず入って目にするのは、大きな那智参詣曼荼羅!
残念ながら撮影は禁止なので写真で紹介することはできませんが、目の前で見れるのは嬉しいです^^
通常公開されているのはレプリカですが、たまに本物も公開されるようです。

その他、尊像・刀剣などもありましたが、私はやっぱり曼荼羅が好きですね♪
お滝曼荼羅や本地曼荼羅など、知らない曼荼羅もありました。
熊野は結構奥深いなあと感じる宝物殿でした。

そして最後はご神木。

境内には大きな(クスノキ)があります。

熊野那智大社 樟

こちらは平重盛のお手植えの木で、ただのご神木ではなく樟霊社という社にして祀っているんです。

平重盛の時代からですので、まさに800年以上の老樟。
なので、長寿や無病息災を願う人が祈りを捧げるわけですね。

そしてもう1つ、実はこの木は根元が空洞になっていて、その空洞は大人が通れるほどの広さなんです。

熊野那智大社 胎内くぐり

なのでそこを通って、向こう側にいくことができます。
これが「胎内くぐり」です。

胎内くぐりをするには、まずは護摩木に願意と名前を書き、初穂料300円を納めます。
そして、護摩木を持って胎内くぐりをし、出口付近にある護摩舎に護摩木を納めます。
納めた護摩木は、毎月18日の権現講祭でお炊き上げ祈願されるそうです。

というわけで、胎内くぐりやってみました^^

熊野那智大社 胎内くぐり

入口は写真の通り、かがんで入るくらいの狭さですが、中に入ると結構広いです。

熊野那智大社 胎内くぐり

入ってすぐに階段があって、そこを登ると出口です。
階段の上から木の中を見下ろすとこんな感じ。

熊野那智大社 胎内くぐり

これだけ空洞になっているにもかかわらず、立派に生い茂っているご神木、すごいですね。
ご神木の出口からは、今まで歩いて登ってきたお土産屋さん街などが見えます。

熊野那智大社 景色

写真では見にくいですが、遠く海の方も見えるんです♪

熊野那智大社 景色

那智参詣曼陀羅を見た後にこの風景を見たら、その実写版を見ているような感じがします♪
「熊野」という地名は「隈の処」という語源からきているそうですが、そう呼ばれる意味がわかるような景色です^^

那智大社の境内はそんなに広くなく、すぐお隣は青岸渡寺。
境内は、参拝だけなら5分で終わってしまいますが、これだけ堪能すると、少なくとも1時間くらいは必要です(≧▽≦)

御朱印

熊野那智大社の御朱印です。

熊野那智大社 御朱印

オリジナルの御朱印帳も1,200円で販売されていました。

熊野那智大社 御朱印帳

そして熊野三山と言えばこれ!

熊野那智大社 牛王宝印

牛王宝印(ごおうほういん)です。
牛王符、牛王神札ともいわれている魔除けの護符です。
三山それぞれ書かれているものが違っていて、良く見ると「那智」と書かれているのが分かりますね^^

那智大社の牛王宝印は、那智の瀧の水で墨を摺っています。
そして、1枚1枚奉製されているありがたいものです。
1枚500円でした。

私が寄った、那智勝浦にある飲食店では、三山の牛王宝印を額縁に入れて飾っていたので、それをマネしてまとめて飾れるものを作ってみました。

熊野那智大社 牛王宝印

ただ、三山それぞれで宝印の紙の大きさも違うんですよね^^;
那智大社の宝印のサイズはA3?くらいのサイズでちょっと大きめです。

幸いにも余白部分が多かったので、そこを曲げて文字のところが見えるくらいの大きさで合わせて入れるようにしました。
結構満足しています^^


那智大社は山の中ですから、参拝するのに結構時間がかかります。
お隣の青岸渡寺や、青岸渡寺の三重塔、大滝の麓にある那智大社の摂社、飛瀧神社など見どころがたくさんあるのですが、那智大社から飛瀧神社までは580mあって、歩いて15分くらいはかかると思います。

また、参道にはお土産屋さん街もありますし、ゆっくり出来るところもありますしね^^

私達は、お店で休憩することはなかったのですが、写真を撮りながらゆっくり回るスタイルで、麓の大門坂から那智大社、青岸渡寺、三重塔、飛瀧神社というコースで歩いて、4時間ほどかかりました^^;
参考までに。

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熊野那智大社のアクセス情報

正式名称 熊野那智大社
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
電車・バス
  • 【東京方面から】 東京池袋サンシャインシティープリンスホテル前から 高速バス東京池袋発21:30~那智勝浦着翌日8:30 那智勝浦発19:30~東京池袋着翌日6:30
  • 【名古屋方面から】 名鉄バスセンターから高速バス 名古屋発8:50~那智勝浦着13:48 那智勝浦発15:08~名古屋着20:08
  • JRきのくに線【紀伊勝浦駅から】 熊野交通バスで約30分「那智山」下車 徒歩5分
紀伊勝浦駅より20分
駐車場
  • 30台(神社防災道路通行料800円必要)
  • その他、お土産屋さんや飲食店の店舗にも有料駐車場がいくつかあります。
  • 麓の大門坂駐車場は無料。
拝観料 境内無料(宝物殿:入館料300円)
特別公開・注目の祭・イベント等 7月14日:那智の火祭り
公式サイト http://www.kumanonachitaisha.or.jp/

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2 Responses to “那智の滝崇拝から興った熊野三山のひとつ、熊野那智大社”

  1. めぐりん より:

    熊野に来たのはいいけど…ノープランで(^_^;)、とても参考になりました♪
    写真、御朱印、バス下車駅etc…見やすくて、今後も参考にさせて頂きます♪
    明日の那智大社が楽しみ~(^ー^)

    • 管理人@tappy より:

      めぐりんさん コメントありがとうございますm(_ _)m

      旅のお役に立てて何よりです♪
      ぜひ、滝の近くまで行ってパワー貰ってきてくださいね~^^

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