断崖絶壁にクジラのような巨岩を祀る社、神倉神社

神倉神社 鳥居

熊野速玉大社の摂社で、速玉大社から15分くらい歩いたところにある神倉山に鎮座する神倉神社。
神武天皇の伝説や、熊野権現降臨の伝承などが残る神社です。

主祭神は天照大神(あまてらすおおかみ)高倉下命(たかくらじのみこと)

山上にある天磐盾(あまのいわたて)、通称ゴトビキ岩という巨岩が有名なので行ってみました^^
この日は雨が降ったりやんだりで、多少足場も悪かったのですが、神社についたころにちょうど止んでいたので挑戦することができました!

神倉山は標高120メートル。
そこまでは急な石段(538段)を登る必要があります。
少しだけ離れた国道沿いから見ると、崖の上に社殿とゴトビキ岩があるのがわかります。

神倉神社

山の麓には社務所があって、登り口に両部鳥居があります。
鳥居の柱の部分に支えのように控え柱がある鳥居ですが、密教に由来する鳥居で、神仏習合の盛んな神社が使っています。
熊野は神仏習合の聖地みたいなものですから、熊野らしいですね^^

鳥居の前にくると、早速急勾配の石段が現れます。

神倉神社 階段

写真ではわかりにくいですが、かなり急です。

この石段は源頼朝が寄進したといわれている鎌倉積みの石段。
現代のような綺麗に整えられた階段ではないので、一段一段の高さも奥行きも一定じゃないので、足場を選びながら登らないと登りにくいです。
時には手をつかないといけないくらい大変です^^;

神倉神社 階段

そして、登りはまだ良いですが、下りの方は怖いです><
下をちょっとみただけでこんな感じ。

神倉神社 階段

足がすくみます^^;

でも、地元の人は、こんな急な階段なのに掛け登る人もいるんです!

それもそのはず、神倉神社では毎年2月6日の夜に御燈祭(おとうまつり)という火祭りが行われます。
和歌山県無形民俗文化財にも指定されている祭なんですよ^^

その祭りでは、2,000人ほどの白装束の男たちが火のついた松明を持って、ゴトビキ岩のところからこの急な階段を一気に駆け下りるんです!
恐ろしい祭りですね^^;
早い人だと1分で駆け降りるそうです。

そのためにも地元の人は祭りにむけて駆け降りる練習をするのだとか。

無病息災や五穀豊穣を祈る祭りなのですが、これは神武東征神話に由来するもので、神武天皇が熊野の地に足を踏み入れた時、地元の女酋長の丹敷戸畔(にしきとべ)の攻撃にあい、倒れてしまいます。
するとそこに現れたのが神倉神社の主祭神、高倉下命(たかくらじのみこと)

夢で神託を見た高倉下命は、ゴトビキ岩から一気にかけおり、天照大神より授かった霊剣、布都御魂(ふつのみたま)を神武天皇にもたらしました。
この剣により神武天皇は窮地を脱することができたんです。

ちなみに、布都御魂は奈良の石上神宮に祀られている神様ですね^^

この伝承が祭りの由来なので、昔から欠かせない祭りになっているんです。
熊野速玉大社参詣曼陀羅にも、神倉神社のところはゴトビキ岩から麓の鳥居まで火で覆われている様子が描かれています。

熊野速玉大社参詣曼陀羅

それくらい烈火のごとく降りてきたということでしょうかね^^

話がだいぶそれました。
神倉神社のこの石段は、ゴトビキ岩までずっと続いているわけではありません。
大体真ん中くらいまで登ったらゆるやかになりますので、最初の200段くらいが勝負です!

急な勾配を登り切ったところに中地蔵堂があります。
その横には、女坂の看板が・・・

神倉神社 女坂

「女坂」というのは、比較的ゆるやかな坂という意味で使われる坂なのですが、こういうルートもあるんですね。
下はその先に続くゆるやかな階段。

神倉神社 坂

先まで行くと鳥居が見えてきました。

神倉神社 鳥居

鳥居をくぐると、手水鉢があります。

神倉神社 手水鉢

この手水鉢、下の巨大な岩をそのまま加工して作っているので、岩と一体になっています。
後ろから引いているパイプの中に蛙がいるのか、蛙の鳴き声が聞こえてきます。

そして、ここからすぐ先にはついにゴトビキ岩が!

神倉神社 ゴトビキ岩

神倉神社 ゴトビキ岩

「ゴトビキ」というのは「ヒキガエル」を意味する熊野の方言なのですが、近くで見るとクジラのようですね^^

この岩は、熊野三山の神々が最初に降り立った場所とも言われています。
熊野信仰には欠かせない場所なんですね^^

拝殿から後ろを振り向くと、新宮市内から熊野川の下流まで見渡せます。

神倉神社 風景

ゴトビキ岩の右横の坂になっている所は、手水鉢のところあたりから登ることができて、登るとそこには祭祀跡があります。

神倉神社 祭祀跡

今も使われているのかどうかはわかりませんが、丁寧に祀っていたことがわかりますね^^

御朱印

神倉神社の御朱印です。

神倉神社 御朱印

右に、熊野三所権現の降臨の地を表す「熊野三神元宮」の文字。
ハンコが、ゴトビキ岩を表す「天磐盾」の文字。
熊野のシンボルで3本足のカラス、八咫烏(やたがらす)

そしておそらく、剣は神武天皇に授けた霊剣、布都御魂を表しているのでしょうか?
カッコイイです^^


神倉神社には車で行ったのですが、駐車場の場所に迷いました。

行き方は、国道42号線から裁判所前交差点を山側に曲がります。
すると、神倉神社の駐車場を案内する看板がありますので、それに従って狭い道を進んでいくとあります。

神倉神社 駐車場

駐車場の隣にある白い鳥居は、出雲大社新宮教会の鳥居。
神倉神社は突きあたりの赤い鳥居です^^

和歌山 神々トリップ

神倉神社のアクセス情報

正式名称 神倉神社
TEL 0735-22-2533(熊野速玉大社)
住所 和歌山県新宮市神倉1-13-8
電車・バス 新宮駅から約15分(登り口まで)
阪和自動車道南紀田辺ICから車で150分。熊野街道(42号線)の裁判所前交差点より、神倉小学校方面に入ったところに駐車場への案内看板あり。
駐車場 無料(7台)
特別公開・注目の祭・イベント等 2月6日:お燈祭
御朱印情報 熊野速玉大社にて授与。
公式サイト なし

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