三井寺力餅

滋賀県大津市にある園城寺(三井寺)の参拝の帰りに、三井寺力餅本家に寄りました♪

場所は京阪線の浜大津駅からすぐのところです。

三井寺力餅は、浜大津まで来たら必ず買って帰りたい逸品だと思いますので、紹介します。

三井寺力餅は、弁慶の怪力伝説にちなんで作られた

弁慶鐘 絵馬

三井寺は比叡山のふもとにある、滋賀県を代表する天台宗の名刹。
かつては政治に影響を及ぼす高僧を多数輩出してきたお寺なんです。

そんな三井寺には数々の伝説があるのですが、三井寺力餅に関係のある伝説が、武蔵坊弁慶の怪力伝説。

武蔵坊弁慶と言えば、平安末期の比叡山延暦寺の僧兵です。
五条大橋での牛若丸(源義経)との戦いがきっかけで、牛若丸の家来になった話が有名ですね。

昔、三井寺は同じ天台宗の比叡山延暦寺と、派閥間の対立で何度も戦っていたのですが、弁慶も三井寺に攻めてきたことがあるんです。
その時に三井寺の鐘を比叡山の山上まで引きずったそうなんですよね^^

その弁慶の怪力っぷりが、力餅の名の由来となっているのです。

上の写真は、三井寺にある弁慶の絵馬。
三井寺にはその時に引きずられた跡が残っている「弁慶の引摺り鐘」も置かれていますよ。


竜宮城?弁慶?三井寺の鐘にまつわる3つの伝説

三井寺力餅のきなこは上品で香ばしい

三井寺力餅

こちらが持ち帰り用の三井寺力餅。
開けてみると、餅が黄緑色きな粉にまみれて入っています。

三井寺力餅

きな粉の材料は、香りの高い大豆、青大豆、そこに抹茶のきな粉をまぶしているそうです。
手作りブレンドなんですね^^

だからきな粉の色は緑色なんです。(どこかのご当地検定に出題されていました^^)

提供する前に、力餅の上からふるいでふりかけてくれます。

それにしても、とにかくとんでもない量のきな粉がかけられるので、もはや餅が見えません^^;

最初は、

「きな粉、こんなにいるのか?」

と思ってしまいましたが、このきなこの多さもポイントになっていました。

とにかくいっぱいきな粉をつけてからいただきます。

お餅は柔らかくてモチモチ♪
ほんのり甘い餅で、きな粉の味は控えめ。
でも、それが相乗効果でちょうど良い美味しさといった感じです^^

まずは店内で食べるのがおススメ

三井寺力餅を一番美味しい状態で頂くには、店内で食べるのがおススメです。
注文を受けてから仕上げるので、出来立てのやわらかいうちに食べることができます。
きな粉の香ばしさも、お店で食べる方が挽きたてに近いのでより香ばしいんですよ^^

店内で食べるとお茶も付いてきます。
餅にはやっぱり日本茶が合うんです♪
相乗効果をもたらしてくれますよ^^

三井寺力餅本家では、店頭での持ち帰りの販売はしていますが、通販はやっていません。
明治2年創業以来の手作りにこだわりがあるので、保存料などの添加物は一切使っていないそうですからね。
お餅は時間を置くと固くなってしまうんです。

なので持ち帰る場合も、賞味期限は2日ありますが、美味しく食べるには本日中がおススメ。
お土産の場合は、すぐに手渡せる人用と考えた方が良さそうです。

お値段は大体1本あたり100円(税抜)という感じですが、本数によって細かく値段設定されていて、多いほど安くなります。
また、商品は「箱」と「ご家庭用パック」があって、ご家庭用パックの方が安くなります。
※詳しい本数と値段は、こちらの三井寺力餅本家のサイトに載っています。

三井寺力餅のきな粉は二度味わえる

お店で味わうのが一番良いとわかっていても、私はお土産も買います。
その理由は、きな粉です。

力餅にはきな粉がたくさんまぶされますが、どんなに頑張ってたくさんつけて食べても、絶対余るんですよね(≧▽≦)

でも、それをそのまま捨ててしまうのは絶対にモッタイナイ!!

私はよく、牛乳に溶かしていただくのですが、上品な抹茶ミルクになります^^
これが本当に美味しいんです♪

他にも、ヨーグルトに入れたり、パンにまぶしたり、色々な使い方ができると思いますので、ぜひ試してみてください。

本店以外で三井寺力餅を販売している場所は?

三井寺力餅本家の店舗は本店のみ。
でも、販売店はいくつかあります。

  • ビエラ大津 大津駅観光案内所内(JR大津駅構外)
  • 琵琶湖ホテル売店
  • 大津プリンスホテル売店
  • 三井寺風月堂売店
  • 名神大津SA下り線
  • 名神草津PA上り線・下り線
  • 湖の駅(浜大津アーカス2階)

高速のサービスエリアでも買えるのは嬉しいですね。

本店の二階は大津絵ギャラリーになっています

二階は大津絵のギャラリーになっていて、無料で気軽に見学することができます。
大津絵について、詳しくはこちら⇒大津絵のことがよくわかる「大津絵入門」と「大津絵の世界」

ギャラリーはこんな感じでした。

三井寺力餅 大津絵ギャラリー

三井寺力餅 大津絵ギャラリー

弁慶が餅をついている絵もあります。

三井寺力餅 弁慶

三井寺は弁慶にゆかりがありますからね^^
時計は大津絵の中でも一番有名な「鬼の念仏」です。

三井寺力餅 鬼の念仏時計

大津絵作家の高橋松山師が、鬼の念仏を描いている絵もあります。
これは珍しいですね^^

三井寺力餅 鬼の念仏 松山

カメラの設定が悪くて写真写りが悪かったのですが、他にも面白い大津絵がたくさんありますので、三井寺力餅本家に行ったらゆっくり見学してみて下さい^^


三井寺力餅本家には、駐車場がありません。
でも、お店の前が広い道路になっているので、持ち帰り用を買って帰る程度ならお店の前に停めても大丈夫だと思います。

喫茶をするなら、近くの有料駐車場を利用した方がよいでしょう。
この近辺は浜大津駅前に公共駐車場や大津港駐車場、浜大津アーカスの駐車場など、大型の駐車場があるので、駐車する場所には困らないと思います。