日本一美しい国宝の十一面観音がおわす向源寺

向源寺

向源寺は滋賀県長浜市高月町にあるお寺です。
滋賀県の湖北地方は「観音の里」と呼ばれている地域で、地元の人が今も集落それぞれで観音様を守っている地域。
しかも、完成度の高い観音様が多い地域です。

その中でも代表的な観音様が、国宝にもしていされている向源寺の観音様です。

国宝の十一面観音像は、日本全国に七体あります。

  • 室生寺(奈良)
  • 法華寺(奈良)
  • 聖林寺(奈良)
  • 道明寺(大阪)
  • 観音寺(京都)
  • 六波羅蜜寺(京都)
  • 向源寺(滋賀)

です。
その中でも向源寺の十一面観音は最も美しく、日本彫刻史における最高傑作と言われています。

JR高月駅から5分ほど歩いたところにある、こちらが向源寺。

向源寺

なのですが、ひっそりと静まり返っていて、観光客もいません。
観音様はこちらではないんですね^^;

向源寺の観音様は、渡岸寺(どうがんじ)観音堂というお堂に安置されています。

向源寺?渡岸寺?

一般的には「渡岸寺の十一面観音」とも呼ばれていますので、どちらのお寺かわからないような感じがしますが、「渡岸寺」というのは集落の名前で、「高月町渡岸寺」という地名にある「向源寺」というお寺なんです。
紛らわしいですね^^;

向源寺の門から、真後ろにの道を進み、ほんの2,3軒ほどのところに仁王門があります。

渡岸寺 仁王門

渡岸寺 仁王門

この奥に観音堂があります。

向源寺は真宗大谷派のお寺なのですが、浄土真宗といえば、阿弥陀如来以外の仏像を祀ることは許されていないんです。
だから、「向源寺」としてではなく、「渡岸寺」という名前が一般的になっているのだそうです。

観音堂の中は空調が整備されていて、しっかり保存できる体制になっています。
そして、ガラスケース越しではなく、近くまで寄って拝観することができます。

観音堂の中は撮影禁止。
なので、拝観受付で販売されていたポストカードで紹介します。
こちらが渡岸寺の十一面観音像です。

渡岸寺 十一面観音像

この美しいプロポーション。
体のラインに妖艶さを感じますね^^

頭上面も立派です。

渡岸寺 十一面観音像

頂上の化仏も合わせて、高さだけなら頭と同じ大きさです。
これほど立派な大きさのものが並んでいるので、頭部全体のウェイトが重いはずですが、全体を見るとバランスがきちんと取れています。

この気品に満ちたお姿に魅了されて、湖北地方の仏像に興味を持たれた方は多いのではないでしょうか?^^

ここの観音堂では観音様を間近で拝観できるだけでなく、さらに真後ろにも回れます。
仏像の後ろに回れることってなかなかないですよね^^

観音様の後頭部には、「暴悪大笑面」という顔があります。
笑っているのか、怒っているのか分からない、不気味にも見えるような複雑な顔。
悪や煩悩への怒りが極まって、それらを大口をあけて笑い滅する顔なのだとか。

暴悪大笑面はなかなか見れるものではないので、渡岸寺観音堂に行ったらぜひ見てみてください^^

ちなみにこの観音像は元々、聖武天皇の勅願で制作されたもので、白山信仰の祖である泰澄大師によるものです。
都に疱瘡が大流行して死者が相次いだので、それを受けてのものなのだとか。

その後は泰澄が開いた、慈雲山光眼寺というお寺が所有していたのですが、戦国時代に織田信長と浅井長政による姉川の戦いで、堂宇は焼失してしまいました。
でも、観音様だけは、住職と門徒たちに土に埋められて守られたのだそうです。

埋められていた場所も観音堂の境内にあります。

渡岸寺 埋伏地

湖北には戦乱に巻き込まれて数奇な運命をたどった仏様が多いのですが、この観音様も例外ではありません。
あんな立派な観音様がこんなところに埋めなければならなかったのが信じられないですね^^;

御朱印

渡岸寺観音堂の十一面観音の御朱印です。

渡岸寺 向源寺 十一面観音 御朱印

あらかじめ用意されている、貼り付けタイプの御朱印でした。


湖北地方のお寺は、ほとんどが集落で守っているお寺が多く、拝観しようと思ったら事前に予約しなければないところがほとんど。
そんな中、渡岸寺観音堂は、予約なしで拝観が可能です。
しかも、渡岸寺観音堂は高月駅から近くて便利な場所にあります。

観音様が展覧会などに出張していない限り、会える確率が高い観音様ですので、高月町に訪れる際はぜひ拝観してみてください。

毎年8月の第一日曜日に行われる「観音の里たかつきふるさとまつり」の時に参拝したのですが、この日は拝観料無料でした^^

向源寺のアクセス情報

正式名称 向源寺
別称 渡岸寺
TEL 0749-85-2632(渡岸寺観音堂国宝維持保存協賛会)
住所 滋賀県長浜市高月町渡岸寺50番地
開門時間 9:00~16:00
電車・バス JR高月駅から徒歩8分
北陸道木之本ICから国道8号経由5km10分
駐車場 無料(「高月観音の里歴史民俗資料館」の駐車場を利用)
拝観料 300円(境内自由)
特別公開・注目の祭・イベント等 8月3日:観音の里 たかつきふるさとまつり
公式サイト なし

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