アマミチューの墓

沖縄本島の中部、うるま市から平安座島を経由して行ける浜比嘉島。
上の写真の向こう側、右にあるのが浜比嘉島です。

本島から海中道路を介して繋がっているのが左側の平安座島。
浜比嘉島へは、平安座島にまず渡り、そこから浜比嘉大橋を渡っていくことができます。

浜比嘉島は、浜集落と比嘉集落の2つの集落からなる周囲7kmの小さな島です。
平安座島と繋がる浜比嘉大橋は平成9年にできた橋で、それまでは船で行き来していました。

そんな浜比嘉島には、琉球開闢の祖神、アマミキヨ(アマミチュー)とシネリキヨ(シルミチュー)が暮らしていたとされています。

アマミキヨとシネリキヨは、男女の神様で、日本神話で言うところのイザナミとイザナギです。

この二神によって沖縄の島々が作られ、人間の子孫が増えたそうですから、どことなく日本神話に似てますよね^^
そういうこともあって、浜比嘉島は沖縄の聖地、つまり島全体がパワースポットなんです♪

子孫を増やした、という伝承があることから、子宝祈願に来る方が多いようです。

浜比嘉大橋を渡って左側に向かい、すぐのところに「アマンジ」と呼ばれている小島があります。

浜比嘉島 アマンジ

きれいな海に浮かぶ岩礁、という感じですね。
元々は干潮の時にしか渡れない小島だったのですが、今はコンクリートで道が作られ、いつでも渡れるようになっています。

浜比嘉島 アマンジ

実はこの島、アマミチューの墓と呼ばれています。

アマミチューの墓

アマミチューの墓への入り口は浅瀬になっていて、透明度が抜群ですね!
遠くの方まで続くグラデーションもキレイです♪
まさに絶景!

アマミチューの墓 海

島に渡ってみました。
アマンジを構成している岩は琉球石灰岩なのですが、ポツポツと穴が開いていますし、形が独特で面白いですね。

アマンジ

アマンジ

岩の下の方は削り取られた後のようになっていますが、波がここまで上がって打ちつけて、長い年月をかけて削られたのでしょうね。

アマミチューの墓 岩

こういう下の方から削られた岩がごろごろしています。

浜比嘉島 岩

それが重なってスライムのように見える場所も^^

浜比嘉島 岩

岩のそばにはこういう場所が。

アマミチュー 祈りの場

祈りの場でしょうか?わかりません。

海沿いを奥に進むと階段があります。

アマミチューの墓

この上がアマミチューの墓です。

アマミチューの墓

神聖な場所なので、正面からの撮影は遠慮しました^^;

名前は「アマミチューの墓」ですが、アマミチューとシルミチューの二神だけでなくその他の神も祀られています。

説明看板によると、

「毎年、年頭拝みには宇比嘉(集落)のノロ(祝女)が中心となって島の人々が参加し五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を祈願している。」

とのこと。

「ノロ」というのは、琉球王朝に仕えた女性神官のこと。
神を憑依させてお告げを頂くので、沖縄版シャーマンのことですね。
現在もわずかながらにいるそうです。

洞穴に作られたお墓なのですが、正面だけ見ると、沖縄のお墓と同じような形をしています。
沖縄のお墓は、本土のお墓とは違って大きく、大きいんですよ^^
(御存知ない方は、googleで「沖縄 墓」で検索してみてください。画像が出ます。)

お墓の前から神様の見る景色です。

平安座島 浜比嘉大橋

向こうに見える島は平安座島。
かかっている橋は浜比嘉大橋です。

いつもこんな綺麗な海を見ていらっしゃるんでしょうね^^

ここまでくると、海風の音しか聞こえません。
日差しの強さがものすごいので長居はできないですが、とにかく時間を忘れるような空間でした^^

やっぱり沖縄には独特な祈りの形がありますね!
沖縄の歴史も勉強したくなります。


浜比嘉島には那覇空港から車で2時間くらいで行くことができます。
綺麗なビーチが3つありますし、ヤギ牧場でヤギと散歩したりすることもできます。

その中の一つ、兼久ビーチを通りがかったのですが、きれいな海なのに人が少なく、プライベートビーチ感がありました。
もしかしたら穴場なのかもしれませんね^^

アマミチューの墓の近くには、浜比嘉島を代表するもう一つのパワースポットシルミチュー霊場もあります。
こちらもセットで行ってみてください^^

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