商売繁盛・金運に霊験あらたかな歓喜天を祀る 生駒山 宝山寺

宝山寺 参道

生駒山の奈良県側の中腹にある宝山寺。
商売繁盛や金運など、財運にご利益があるという歓喜天を祀るお寺です。

この霊験あらたかな歓喜天は、「生駒の聖天(しょうてん)さん」と呼ばれています。

私は以前、年末年始に訪れたことがあるのですが、その時は聖天さんの巾着袋に行列ができていました。
自分の財布を聖天さんの巾着袋にスリスリさせることで、財運が頂けるそうです。

今回は、何でもない平日に行ってみました。
参拝客が少なく、山の空気が心地よく、じっくり堪能することができました^^

修験の聖地から現世利益のお寺へ移り変わった宝山寺の歴史

生駒山は、古くから霊山として崇められてきた山で、生駒山は、巨巌や岩窟などがあり、神や仙人が住む山と崇められていたそうです。
修験道の開祖 役行者はこの場所を葛城修験の行場として開いたとされます。

その頃は「都史陀山 大聖無動寺」と呼ばれていたそうで、若き頃の弘法大師 空海もここで修行をしたといいます。

こういう山岳修行にあたって、そのご本尊とするのは不動明王が一般的で、宝山寺も例外ではなく、ご本尊は不動明王となっています。
でも、ご利益の影響なのか、一緒に祀られている聖天さんの方が有名なのです。

聖天さんを祀ったのは、江戸時代の宝山寺の中興の祖、湛海(たんかい)律師。
この場所を寺院として整理して「宝山寺」としたのもこの湛海律師です。

湛海律師は不動明王への信仰が篤く、不動明王に暗示されてこの地へ入山しました。
祀っているご本尊も、自作の不動明王なのです。

また、湛海律師は歓喜天の修法にも優れていたことから、山の鎮守として歓喜天を招いています。

聖天さんは現世利益のご利益があることから、大阪方面からも参拝する人が増え、いつしか本来のご本尊である不動明王よりも有名になったんですね^^

もちろん、不動明王への信仰は現在も続いています。
なので宝山寺は、不動明王と歓喜天、ツートップのお寺なのです^^

宝山寺への行き方

宝山寺は生駒山の中腹にあるのですが、生駒駅からの行き方はいくつかあります。

  • 徒歩で登る
  • ケーブルカーに乗る
  • 車で登る

です。

まずは徒歩コース

宝山寺へは、近鉄生駒駅から歩いて登る参道があります。
生駒市の観光情報のサイトに、生駒山上コースの地図があって、宝山寺までは参道を通るルートになっています。

このコースでは、昭和の頃に賑わったであろう門前町を歩きながら登ることができて、そこから登ってくる人も結構いました。

生駒山は標高は642mとそんなに高くないですし、宝山寺はその中腹にあるので、1時間もかからないくらいで着くと思います。

でも、結構急な坂道になっているんですよね^^;
ハイキングがてらで登りたい方は歩いて登ってみてください。

次に、生駒駅からすぐ近くにあるケーブル線 鳥居前駅まで移動して、ケーブルカーに乗るコース

ケーブルカー

このケーブルカーは、大正7年にできた、日本最古のケーブルカーなのだそうです。
元々は生駒駅と宝山寺を結ぶ路線だったのですが、生駒山上遊園地ができたことで、路線が山上まで延長されました。

なので今は可愛らしいケーブルカーになっています。
ケーブルカーの種類も6種類ほどあるようです^^

出発時間は、1時間に3本、20分毎に運行しています。

そして最後に車コース

宝山寺には、二つの駐車場があります。

駐車場までは、生駒市健民グラウンドのある県道237号線を登っていきます。
道は結構急坂になっているのですが、ちゃんと2車線あるので、対向車を心配することなく駐車場まで登ることができます。

ケーブルカーの宝山寺駅の近くにあるのが第二駐車場。
鳥居をきちんとくぐって参拝したい方はここに停めると良いですね。

今回私は車で登って、この第二駐車場に停めて参拝しました。

第一駐車場は、さらに奥、鳥居のすぐ横にありました。
ここに停めれば境内はすぐそこですので、よほど足腰に自信のない方は第一駐車場を利用すると良いですね。

意外にも傾斜のある参道

生駒観光 看板

駐車場からすぐのところに、「生駒観光」と書かれた看板があります。
ここから石段のある参道に入ります。
ケーブルカーの宝山寺駅もこのすぐ近くですので、それで来られる方もここから歩きます。

参道は階段になっていて、結構急な勾配に感じます。

宝山寺 参道

段数は少ないので、普通の体力の人ならそれほど恐れることはないのですが、これを生駒駅から歩く人は結構健脚ですね^^;

階段を上ると、両脇に灯篭が並び、ゆるい石段で整った美しい参道の光景が広がります。

宝山寺 参道

参道の先にあるのは大きな一の鳥居。

宝山寺 一の鳥居

お寺の入り口に神社の鳥居があるのに驚く方もいると思います。
これは、宝山寺の歴史のところで紹介したように、歓喜天という神様を山の鎮守として祀ったから。

まさに神仏習合ですね^^

鳥居の扁額には「歓喜天」の文字。

扁額 歓喜天

ちなみに元々は山麓にある近鉄生駒駅に近い参道入り口に立っていて、昭和50年に駅前再開発でここに移ったそうです。
なのでケーブルカーの発車駅は「鳥居前駅」なんですね^^

神仏習合の要素満載の独特な境内

宝山寺 境内

宝山寺の境内は、ここにしかない独特の雰囲気が漂います。
本堂周りだけで色々なものが見れるんですね^^

多宝塔、鳥居、そしてなによりゴツゴツとした岩山。
その混沌さが面白いんです^^

いつもなら綺麗な形をしている多宝塔などに目が行きがちなのですが、こちらはやはり本堂と聖天堂の背後にある岩山がインパクト大です。

宝山寺 境内

これこそ役行者が修行の場に選んだ聖地。
山岳信仰時代の中心地です。
よく見ると、その中の窟になっているところに、仏像が祀られています。

宝山寺 般若窟

この窟は「般若窟」といって、祀られている仏像は弥勒菩薩。
この般若窟こそが、役行者が修行の場所とし、若き日の空海も修行をした地。
湛海律師もここを目指して来たわけで、いわば宝山寺の原点ともいえる場所なのです。

あそこまで登ってみたい!ところですが、残念ながら立ち入り禁止となっています。
修行者じゃないと入れないのでしょう。

「八つ棟造り」という破風の数がやたらと多い聖天堂の拝殿も必見!

宝山寺 聖天堂拝殿

なかなか見事な造りです。
下からだと離れてみないと見えにくいですが、すぐそこに奥の院に向かう階段がありますので、そこからだと屋根の高さから見ることができます。
この奥に、聖天堂があります。

本堂には湛海作とされる不動明王像、そして聖天堂には歓喜天像が祀られているのですが、残念ながらどちらも秘仏で見ることはできません。

商売繁盛の神、聖天様にお参り

宝山寺 聖天堂

きらびやかな聖天堂拝殿。
あまりにも拝殿が立派なので見えませんが、この拝殿の後ろにに聖天様を祀る聖天堂があります。

宝山寺の聖天様は秘仏なのでその正体はうかがい知れませんが、歓喜天というと一般的にはヒンドゥー教のガネーシャのように象頭人身(頭部が象で身体は人)のお姿。
しかもその象の顔をもった男女二体が抱擁している姿で知られています。

そういうお姿なので、禁欲的であることを良しとする仏教の目線でみると、一見特殊ですよね。
知識のないものが見ると誤解を与えかねないことから、歓喜天を祀る寺社では秘仏扱いにしているところも多いと聞いています。

もちろん、人頭のものや一体だけのものもありますので、一概には言えませんが、秘仏扱いされていることを考えると、宝山寺の聖天様も抱擁の姿なのかもしれませんね。

聖天様に参拝したら、忘れてはならないのは、拝殿前にあるこの巾着。

宝山寺 巾着

この巾着を手ですりすり、財布をすりすりさせてご利益を頂きましょう^^

巾着は、晴天様のご利益を表しています。
この中には砂金が入っているとされているんですね。

そして、好物である大根を2本交差させたものと巾着。
それが聖天様のシンボルマークとなっています。

宝山寺 聖天 大根

しかし、このスリスリさせるお祈りは、参拝者はみんながやるのですが、お寺側から何か説明されているものではなさそうです。
でも、みんながやるから、この巾着はきれいに磨かれて、ツルツルになっていんですよね^^
商売人の参拝者が多い中で生まれた、民間信仰のようなものかもしれませんね。

寺務所には、この巾着をモチーフにした、「宝袋みくじ」(500円)も販売されています。

宝山寺 宝袋みくじ

なかなかカワイイおみくじです^^
巾着袋は持ち帰って飾りにすることができます。

他にも、巾着袋をモチーフにしたお守りや鈴など、宝山寺ならではのグッズが販売されていました。

まだまだ見どころたくさん!奥の院までの道

宝山寺には奥の院があります。
奥の院というと、結構奥深いところにある場合もあるのですが、宝山寺の奥の院は、聖天堂拝殿の横の階段から登って10分ほどで着きます。
その道のりにもご利益どころや見どころがあります。

道のりにある6つのご利益処

まずは、智慧の仏様「文殊菩薩」を祀る文殊堂。

宝山寺 文殊堂

学力向上を願う学生さん、お子様の成績アップを願う親御さんは参拝マストなお堂です^^
ここの文殊さんは、凛としたお顔立ちの美仏で、仏像好きの方も必見です。

ここでは、文殊菩薩の真言「おん あらはしゃのう」と唱えながら、お堂を10週する、10回祈願で祈りを捧げます。

次は、常楽殿。
登り道の横にあって、大きいのに目立たないので、登るのに必死になっていると通り過ぎてしまいますので注意^^;

宝山寺 常楽殿

ここは吉祥天、如意輪観観音菩薩、毘沙門天と、商売繁盛に関わりのある神様たちが祀られています。
商売をしている方は、通り過ぎてしまわないように気を付けてください^^

常楽殿からは、境内を見下ろす景色が広がっています。

宝山寺 常楽殿 景色

八つ棟造りの聖天堂拝殿も違う角度から見れます^^

常楽殿の隣には観音堂。

宝山寺 観音堂

こちらは良縁祈願や安産祈願のご利益が頂けます。
腹帯の授与もしていますので、特に安産祈願の方はそちらも頂きたいところですね^^

烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)を祀る小堂。

烏枢沙摩明王

この明王は、よくトイレに祀られている、いわゆるトイレの神様。

烏枢沙摩明王

吉野の蔵王権現と見た目は同じですね^^
この烏枢沙摩明王は「不浄金剛」ともいって、その炎で不浄なものを清浄なものに変えてくれます。
トイレに祀られることから、「下の病気」に霊験あらたかなのです。

また、「産室」にも祀られることもあり、安産や幼児の夜泣きにもよいそうです。
先ほどの観音堂とセットでお参りしたいですね。

烏枢沙摩明王のお隣には水神様。

宝山寺 延命水

ここの水は「延命水」といって、飲めば健康長寿になるといわれています。
そして実は、商売繁盛のご利益もあるんですね^^

なんでも、お蕎麦屋さんがこの水を持ち帰ってそば打ちに使ったところ、商売が繁盛したのだとか。

ということであれば、ぜひ汲んで帰りたいところなのですが、残念ながらここには柄杓しかなく、汲みやすいように水がでているわけではありません。

飲める水であるという説明書きもなかったので、今回は汲みませんでした。
(後で紹介しますが、奥の院で飲める水が出ていました。)

この水が飲める水なのかどうか、知っている方がいらしたら教えてください^^

水上様からほんの少し道を進むと、本堂のあたりから見えた多宝塔があります。

宝山寺 多宝塔

この多宝塔は、昭和32年に建てられた、比較的新しいものです。
でも、湛海律師はここに多宝塔を建てたいと願っていたそうなので、江戸時代から長い年月を経て実現したんですね。

ここに祀られているのは、湛海律師ご自作の愛染明王。

残念ながら拝見することはできませんので、外から拝むことになるのですが、愛染明王は愛欲を悟りへと導いてくれる明王です。
なので、良縁祈願や夫婦円満、子孫繁栄などのご利益があるとされています。

多宝塔からの眺め。

宝山寺 多宝塔

写真では曇っていてわかりにくいですが、ここからだと生駒の街並みも遠くに見下ろすことができます。

特に年末年始や万燈会の時はライトアップもありますので、その時にここに来ると、生駒の夜景が見れて、とてもきれいですよ^^

中興開山 湛海律師を祀る 奥の院

宝山寺 奥の院 参道

多宝塔からさらに先、左右にはずらっとお地蔵さんが並ぶ道は、奥の院への参道となっています。
奥の院へは、多宝塔からもう数分だけ登ります。

奥の院には、本堂に不動明王が祀られているほか、湛海律師を祀る開山堂、湛海律師の御廟(お墓)、ご利益目当てなら白龍弁財天社や大黒堂、福徳大神社などがあります。

奥の院までの道のりは、標準的な体力ならそれほどきつくないと思います。

奥の院までの道は、背の高い木々が伸びた山の中を歩くので空気が気持ちいいです。
余裕のある方は行ってみると良いですね。

左右にはお地蔵さんが並びますが、ところどころに、お不動さんや観音様も。

宝山寺 奥の院 参道

お不動さんによだれかけがかけられているところを見ると、お地蔵さんと同じ扱いをされているようですね^^

各お地蔵さんには、このようなものが設置されています。

宝山寺 奥の院 参道

何だろう?と思ったのですが、ここを登っていく人を見ると、ここにお賽銭を入れながら登っていました。
そういう人が何組かいたので、そういうものなんですね^^

ちなみにお賽銭は、文殊堂の横で両替することができます。

宝山寺 奥の院 お賽銭

200円分の1円玉や、500円分の5円玉があれば、これだけお地蔵さんがいても、安心してお賽銭をあげることができます。
大阪からの参拝者が多いだけあって、こういうところはキッチリしています^^

途中、五社明神や大師堂を経てさらに登ると、奥の院へ到着します。

宝山寺 奥の院

こちらが奥の院内の地図。

宝山寺 奥の院 地図

地図で見ると広そうに見えますが、結構こじんまりとしています。

奥の院の入り口にある手水舎。
実はこの水は「飲める水」になっています。

宝山寺 奥の院 手水舎

龍の口から出ているだけなので、その場で飲むのはOKですが、タンクで汲むには難しいです。
汲むなら水筒くらいですね。

左手側には開山堂があります。

宝山寺 奥の院 開山堂

お堂内には、開山の湛海律師が60歳の時に自ら刻んだという、湛海律師像が祀られています。
律師が60歳の時、ものすごい苦行をしたそうで、その時のお姿となります。

撮影はしていませんが、近くで見ることができますよ^^

開山堂の裏には湛海律師の墓所があります。

宝山寺 奥の院 開山廟

奥の院は、聖天さんの信仰に関するものは見当たりませんでした。
こちらは原点に帰って、不動明王が中心のようです。

律師は、ここから下界で聖天さんに財運のご利益を求める人々を見守っているわけですね^^

御朱印

宝山寺には、いくつか御朱印があります。

  • 真言宗十八本山
  • 近畿三十六不動霊場 第二十九番
  • 役行者霊蹟札所
  • 大和十三仏霊場 第一番
  • 西国愛染十七霊場 第十四番
  • 仏塔古寺霊場 第十五番
  • 大和北部八十八ヶ所霊場

です。
そのうち私は、真言宗十八本山の御朱印を頂きました。

宝山寺 真言宗十八本山 御朱印

生駒山 寳山寺のアクセス情報

正式名称 生駒山 寳山寺
TEL 0743-73-2006
住所 奈良県生駒市門前町1−1
電車・バス 近鉄生駒駅より、生駒ケーブル 鳥居前駅で乗り換え。鳥居前駅から宝山寺駅まで約6分。宝山寺駅下車徒歩10分
駐車場 無料
拝観料 無料
特別公開・注目の祭・イベント等 1月元旦~3日:福財布授与
3月第2日曜日:般若窟柴燈大護摩供
5月1日~10日:大般若会式(会式中 内陣参拝、宝物拝観)
9月23日:生駒聖天お彼岸万燈会
12月1日:生駒聖天厄除大根炊き
公式サイト http://www.hozanji.com/

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ミラノ亭 生駒店

  • 営業時間:月~日、祝日、祝前日: 11:00~21:30 (料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:00)
  • 定休日:▼元日(近鉄百貨店に準ずる)
  • 近鉄生駒駅直結、近鉄百貨店生駒店6Fです。

爽やかなインテリア 明るい雰囲気

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China Garden 笑空

  • 営業時間:月、水~日、祝日、祝前日: 11:00~15:00 (料理L.O. 14:30)17:00~22:00 (料理L.O. 21:30)
  • 定休日:
  • 近鉄奈良線「東生駒」駅より徒歩15分

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