45メートルの巨岩に神霊を祀る 花の窟神社

花の窟神社

三重県熊野市の七里御浜沿いに、花の窟(はなのいわや)神社があります。
日本最古の神社ともいわれていて、日本書紀にも記されているそうです。

この神社は、一言で言えば巨岩信仰の社

本殿がなく、45メートルもの大きな岩窟を直接御神体として祀っているそうで、熊野速玉大社を参拝する前に朝早くから参拝してみました^^

この辺りは岩礁が多い熊野灘があって、神社の近くの海には鬼ヶ城や獅子巌という奇岩もあります。
下の写真は獅子巌。

獅子巌

こういう岩があることから熊野市は神話や伝説が豊富なのですが、その中でも代表的な場所が「花の窟」です。

自然信仰が残っている場所なので、無人の神社か、それほど手入れが行き届いていないものと思っていたのですが、行ってみると入口からとてもキレイ^^

花の窟神社 参道

参道を歩くと、手水舎の横に大きな丸石があります。

花の窟神社 丸石

大きくて綺麗に丸い石で、注連縄をされています。
境内を掃除していた、おそらく宮司さん?によると、この石は御神体の巨岩の上から落ちてきたのだとか。
なのでとてもありがたい石で、狛犬が宿っているのだそうです。

手水舎が横にあるので、その水をかけて両手で触って念じると良いそうです。
「片手ではなく、両手で」ということを強調されていました^^

そしていよいよ御神体。

花の窟神社 伊弉冊尊

巨岩に祀られている御祭神は伊弉冊尊(イザナミノミコト)です。

イザナミといえば、伊勢神宮の御祭神、天照御大神(アマテラスオオミカミ)の母親であり、あらゆる神々を産んだ、神々の母親です。
ウルトラの母みたいなものですね^^

色々な神々を産みましたが、最後に火の神様、軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産みましたが、その時に隠部を焼かれて死んでしまいます。
日本書紀によると、その後「紀伊国の熊野の有馬村に埋葬された」とされています。
その場所がここなんです。

上を見上げると、顔のように見える岩石から縄が伸びています。

花の窟神社 伊弉冊尊
花の窟神社 伊弉冊尊

岩が大きすぎて、手持ちのカメラではとても全貌を写せませんでした^^;
それくらい大きいんです。

縄は170メートルと長くて、御神体側からはどこに繋がっているのか全くわかりませんが、境内の南隅の柱に繋がっているようです^^
細い縄を7本束ねて太い縄にしているのですが、それはイザナミが産んだ7柱の自然神達を表しています。

  • 級長戸辺命(しなとべのみこと):風の神様
  • 少童命(わたつみのみこと):海の神様
  • 句句迺馳(くくのち):木の神様
  • 草野姫(かやのひめ):草の神様
  • 軻遇突智尊(かぐつちのみこと):火の神様
  • 埴安神(はにやすのかみ):土の神様
  • 罔象女(みつはのめ):水の神様

です。
そして、旗縄になっているのは三貴神、天照大神、月読尊、素戔嗚尊を表しています。

写真では御神体から縄が2本伸びていて、それぞれに3つずつ旗縄があるのですが、これは古い縄がまだ残っているからです。
縄は毎年2月2日の御縄掛け神事で掛けられるのですが、古い縄はその時に切ってしまうのではなく、自然に切れるまで残しておくのだそうです。

私が参拝したのは3月2日なので、まだ古いものも残っていたんですね^^
三貴神がダブルになっていて、とても縁起が良いです♪

そして御神体には絵馬石というものがたくさん奉納されています。

花の窟神社 絵馬石

ここでは、絵馬の代わりに石で奉納するんですね^^

花の窟神社 絵馬石

御神体の穴のあいている所にも絵馬石が奉納されています。

花の窟神社 絵馬石

イザナミを祀る巨岩の斜め向かいには、王子ノ窟と呼ばれる高さ12メートル程の岩があります。
そこには、イザナミが死んでしまう原因となった火の神様、軻遇突智尊(かぐつちのみこと)が祀られています。

花の窟神社 軻遇突智尊

写真は残念ながら、御神体の前にテントが貼られていたので、良い写真が撮れませんでした^^;

軻遇突智尊はこれまた悲劇の神様で、自分が産まれてしまったことで母神様が死んでしまう原因を作ってしまいました。
そして怒った父神のイザナギが、軻遇突智尊を切り刻んで殺してしまうのです。

とはいえ、我が子ではありますからここで一緒に祀られているんでしょうね^^


花の窟神社は、「神社」というより「霊廟」の性質が強い場所です。
季節の花を供え飾って祀ったことから「花の窟」という名前がついているのだそうです。
知らずに訪れるとよくわからない場所になりそうですが、知るととても興味深い神社ですよ^^

花の窟神社のアクセス情報

正式名称 花の窟神社
住所 三重県熊野市有馬町上地130
電車・バス
  • 【熊野市駅から】 三重交通バス 「熊野市駅前」停⇒「花の窟」停まで約5分
  • 【JR熊野駅から】 三重交通バス 「熊野市駅前」停⇒「花の窟」停まで約5分
  • 【名古屋ICから】 東名阪~伊勢自動車道(勢和多気IC経由~大宮大台I.C)⇒国道42号線にて熊野市まで約3時間(約200km)
  • 【大阪から】 西名阪自動車道(郡山IC)~橿原~国道169号~国道42号経由~熊野市まで約3時間30分(約180km)
  • 【白浜から】 国道311号~168号経由- 新宮市街地から国道42号を北上(約130km)
駐車場 無料(20台)
特別公開・注目の祭・イベント等 2月2日・10月2日:御縄掛け神事
公式サイト http://www.hananoiwaya.jp/

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