陰陽道のアウトラインがわかる本「図説 安倍晴明と陰陽道」

図説 安倍晴明と陰陽道

大将軍八神社を参拝して以来、陰陽道について詳しく知りたくなりました。
でも陰陽道に関する本って、あまりない上に、あったとしても難しいんですよね^^;

そんな時に、たまたま図書館で見つけたのがこの本。

真髄までとはいきませんが、陰陽道関連の資料が写真で多数紹介され、安倍晴明のことや陰陽道の歴史について書かれています。
陰陽道のアウトラインがわかる本です。

私は陰陽道に関してはほとんど無知ですので、これから勉強していくにあたって、ひとまず手がかりになったのはありがたいですね^^

「陰陽師」といえば安倍晴明(あべのせいめい)
映画などで有名になりましたが、そのイメージは、呪術を使いこなして悪霊や怨霊と戦う姿でしょう。

安倍晴明は平安中期に活躍した陰陽師ですが、陰陽道の最盛期は、晴明が活躍した平安時代ではないのだそうです。

平安時代は御霊信仰が盛んになった時代。
いかにも陰陽道が重視されていそうですが、陰陽師の地位が最も上がったのは室町時代なのです。
そして陰陽道の考えが最も世間に知られるようになったのは江戸時代です。

また、映画のイメージのように、特定の怨霊や鎮祭、死者追善に関わったりすることはありませんでした。
これもまた陰陽道の特徴なのだそうです。

ずいぶんとイメージが違いますよね^^;

怨霊と戦うイメージがついたのは、「物怪(もっけ)」と「物の気(もののけ)」を混同したことによるのだとか。

「物怪」を辞典で調べると、

  1. 思いがけないこと。不思議なこと。また、そのさま。
  2. けしからぬこと。不吉なこと。また、そのさま。

となっています。

陰陽師が行う役割の一つとなっているのが「占い」ですが、病気の原因を探る占いを行って、霊気や邪霊(物の気のこと)の祟りであると判定することはあります。
そして祓えや祭祀、呪詛返しなどは行いますが、仕事としてはそこまで。
物の気を調伏するのは密教修験者の役割だったのです。

陰陽道で行う占いは天文思想をベースにしていますが、「天文」というのは、「天空上に現れた文様」のこと。
夜空に輝く星座は地上の国家組織になぞられられ、天帝を中心とする組織と見立てられます。

つまり、天上の朝廷ですね。
天帝とその家族(北斗七星)があって、それを取り囲むように守衛がいたり、政治を補佐する者がいたり、という感じです。

その文様が変わることを「天変」といいます。
惑星の異常な輝き、不規則な運行、日・月食、惑星同士の異常接近、突然出現する彗星などいろいろあります。

天変は、天の神である天帝が、地上の天子(日本では天皇)の不徳・失敗を戒めるために下したサインと考えられていました。

天変が起きれば、それは地上で何かが起きる前兆。
そのまま放っておくと地上でも異変が起こります。
それが「天変地異」というわけですね。

そこで、天の意志を読み解き、どのような前兆なのか、国家や支配者の安危を占う占星術が発達したんです。

天変が起これば、朝廷は速やかに神社を参拝したり、密教修法を行ったり、政治的な改革をしたり、罪人を許したりといったことをして天変を消す対応を取ったのです。

陰陽師は事前に天を占って、異変があれば天皇に伝える大事な役目を果たしていたんですね。

陰陽師は天の動きを読んで陰陽五行に当てはめ、吉凶を占ったり、天の動きを法則化して暦を作ったり、祭りを行ったりするわけですが、暦が得意な賀茂氏に対して安倍氏が得意としていたのが天文の占いです。

当時の晴明は陰陽師の長老にすぎませんでしたが、後の子孫が賀茂氏と対抗して朝廷に取り入ってもらうために、偉大な先祖を祀り上げ、伝説が語られるようになりました。

そのようにして神秘的な陰陽道のイメージが現代人にも描かれるようになったんですね^^

イメージの晴明はどうあれ、陰陽道の思想はなかなか面白そうです。
ただ、本格的に学ぶにはかなり難しそうですけどね^^;

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